八月的故事 周公。解夢 小琴 単車日記 

《八月的故事》左2人目から、周俊偉、麥婉欣、譚國明

Jan@Krusty、田原(ティエン・ユエン)、Dean(ディーン藤岡)、葛民輝
麥婉欣(ヤンヤン・マック):監督
夏が終わり9月になったら、中学6年になる玉意(田原)は、父と2人暮らし。背が伸びて制服が小さくなってしまったが、父はお金がない。叔父のところへ相談に行けという。叔父は仕立て屋をやっており、彼女がひと夏働いたら、制服2着と1000ドルのアルバイト代をくれるという。仕立て屋には大陸から出てきた徒弟・平安(Dean)がいた。
玉意と同級生の恵芳と、叔父のところで働く平安のひと夏の淡い恋物語り。麥婉欣、雰囲気作りと心理描写が上手い。人選もいい。田原はいままで見た(といっても2作品しか見ていないが)作品とは大きく違い、かわいらしい普通の少女を演じている。彼女、普通の役でとても嬉しかったそうだ(監督談)。

《周公。解夢》

曾國祥:監督
ある事件を、それに関わる生徒たちそれぞれの視線で描いていく。違う人物の視点で何回も同じ事件が語られてゆく。真相が少しずつ分かっていくという、多少ミステリー的な要素もあり。この日の4作品の中では、この作品だけが、とても凝った構成になっていた。撮影は??

《小琴》

譚國明:監督
小琴と隣に住んでいるビオラを弾く少年(張敬軒)と心の交流と成長を描く。ごく普通の淡い恋物語りとして整っているが、面白さはない。フィルム撮りでなく、ベータカムなので、色と画質が悪いのが悔やまれる。

《単車日記》

李業華:監督
自転車で日本旅行を夢見る2人の青年の友情物語り。イラストやアニメが多様されていて、見ていて楽しい作品だった。
この日の作品に共通しているは、青少年を描いているが、出演者の実年齢がみな高いこと。違和感のない人もいるが、やはり少年少女特有の感覚をよりリアルに描くには、実年齢の近い人の人選が重要では。これらは香港電台がプロデュースした「少年不識愁滋味」シリーズの短編作品。詳しくはココに(ネットで鑑賞も可能)。
2006.9.30@「香港亞洲電影節」百老匯電影中心


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