奸人鬼

《奸人鬼》
狄龍、蕭芳芳、石堅、黄韻詩、陳百祥 
陳家蓀:監督 1984


青年実業家のジョー(狄龍)と元ファッションモデルでいまやキャリアウーマンの美琪は、現在別居中の夫婦。2人には小学生になる吉仔がいるが、父親が引き取り、父の姐と3人で暮らしている。クラスで写生に出かけた吉仔は、森で迷子になり怪しい屋敷に足を踏み入れたが、心優しい幽霊(石堅)に助けられ、吉仔と幽霊はすっかり仲良しになっていった・・・・。


ハートフルコメディ。狄龍が家の中でも黒いテンガロンハットを被っていて(食事中でも脱がない)、女性にもてもてだが、少々亭主関白で頑固。妻には家にいて欲しい。蕭芳芳は美しいおみ足や水着姿を披露。つねにモデル歩きのキャリアウーマン。子供は溺愛。陳百祥はポマード(古い)で固めたような髪だったり、パンツ姿になったり。すでにこの時から脱ぎキャラ(笑)で、振られキャラ。石堅の奸人(悪人)キャラクターを活用してのコメディ。実は石堅は奸人ではなく、いい人。
映画上映前に、石堅、曹達華、喬宏らが出演したのど飴「リコラ」のCM放映(シリーズで数本あり)。なめたら爽やかなはずのキャンディのCMに、曲者オヤジたちが共演とは随分挑戦的。そのあと、香港電台製作の《獅子山下−漁家》を放映。誰か分らないほど若く、細くふてぶてしさのかけらも無い呉孟達にびっくり。客席が「呉孟達若い〜」とさわぐほど。2006.12.30@香港電影資料館「點止奸人[ロ甘]簡單−石堅」


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