The Painted Veil(愛在遙遠的附近)

《The Painted Veil(愛在遙遠的附近)
エドワード・ノートンナオミ・ワッツリーヴ・シュライバートビー・ジョーンズ、黄秋生(アンソニー・ウォン)、夏雨(シャー・ユー) ジョン・カーラン:監督


舞台は1920年代。細菌学者のウォルター(エドワード・ノートン)は、キティ(ナオミ・ワッツ)を見初め、知り合ったばかりでプロポーズする。キティは乗り気ではなかったが、家で疎まれていることを知って結婚、ウォルターと上海へやってきた。研究に打ち込む夫はかまってくれず、見知らぬ街で孤独な妻は、妻帯者の外交官チャーリーと情事を重ねるようになっていった。
ある日突然ウォルターは、コレラが発生している山奥の村に行くという。残るといいはるキティに、行動は知っている、姦通を理由に離婚するか、一緒に行くかどちらかを取れと迫る。キティはチャーリーに救いを求めるが相手にされず、仕方なくウォルターについてコレラが蔓延する地区へ向かうのだった・・・。


原作はサマセット・モームの「五彩のヴェール」で、1934年にグレタ・ガルボ主演で1度映画化されている。異国で退屈する妻というと、《シェルタリング・スカイ》のような退廃的で、めくるめくような映画を思い描いていたりしたが、そんなことはなかった。原作どおりなのだろうが、最後は分かりやすい終わり方で、これなら中国でも十分公開可能。丁寧に作ってあるし、よく出来ていると思うが、破綻もなく、癖もなく、私的には今ひとつ面白みがなかった。この映画、ワーナー中国が製作。とんでもない勘違いな中国はないようだが、1か所なぜか広東語が聞こえてくるところあり。一般公開は4月26日から。2007.2.9@百老匯電影中心(試写)


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