《色・戒》アメリカではCN-17に

李安(アン・リー)監督の映画《色・戒(ラスト、コーション)》は大量で露骨な性表現により昨日、アメリカの電影局によりNC-17(17歳以下の観客は入場できない)となった。これは興行成績と賞争いに影響を与えるが、監督の李安と映画会社は「1コマもカットはしない」とし、また見直し要求もしないという。


梁朝偉トニー・レオン)、湯唯(タン・ウエイ)、王力宏ワン・リーホン)主演の映画《色・戒》は、アメリカの電影局によりNC-17と格付けされ、これは香港ではIII級片(18歳未満は鑑賞できない)に相当する。この等級は映画の興行成績と賞争いに一定の影響を与える事になる。同じ等級で比較的ヒットした作品《ショウガール》でさえ、興行収入は2030万米ドル。例えば《氷の微笑》《アメリカン・パイ》などのようにこの等級に指定されると、映画会社はすぐにカットし、等級を下げてもらうようにしている。従って「カットしない、再審査を願わない」という今回の《色・戒》の決定は大いに大胆だと言える。


またプロモーションにおいてもNC-17の《色・戒》はテレビでのプロモーションと一部新聞での広告が出来ないことになり、映画プロモーションにも影響がある。さらに比較的保守的な映画館ではNC-17の映画は上映しないため、興行収入にも影響することになる。


アメリカの電影局が《色・戒》をNC-17にした理由は、この映画のラブシーンが露骨で、劇中さまざまな姿勢による性交やオーラルの場面、また性的虐待シーンがあることによる。この映画のプロデューサーで配給のJames Schamusは、「私たちの映画は出来上がったあとでは、1コマたりともカットしない。NC-17に列せられてもそれを受け入れる。大人に贈る傑作映画になれればよいと考えている。李安はストーリーに生命を注いでいる。さらに彼はこれまで《臥虎蔵龍(グリーン・ディスティニー)》《断背山(ブロークバック・マウンテン)》などの映画を撮っており、自分には何が必要なのかよく分かっている」と話した。(略)by 2007.8.25「東方日報」

これはとっても画面がエロいということでしょうか。それは個人的にはとても大歓迎ですが(笑)。《臥虎蔵龍》はオヤジが若い子に惚れる話しだし(違うって)、《断背山》は同性愛の問題作だし、《色・戒》がIII級だからって驚きはしない、むしろますます楽しみになった。
香港ではまだフィルムが到着しておらず、等級検査に回っていないそうだ。果たしてIII級になるのか?