開平&広州 1日目

瑞石樓先だって世界遺産に登録された広東省開平の碉樓(広東語では「でぃうらう」)を見に行ってきた。泊まりがけの旅行と呼べるものは日本へ帰るのを除くと台湾以来か(滝汗)。
会社に来ている開平出身のお掃除の人に教わった行き方は、KCRで羅湖へ、通関して深圳からバスで開平というルート。


朝6:00にKCRに乗り、羅湖に7:00前に到着、通関はがらがらで7:00にはバスターミナル2Fの切符売り場で開平行きのチケットを購入(90元)。7:30にはバス乗車。途中は高速でいっさい止まらず、開平市水口が最初のバス停で、次が終点の開平汽車站。全部で3時間、10:30に開平到着。


タクシーでホテルへ。タクシーを降りるときに、碉樓観光でタクシーを貸し切ると幾らかと聞いてみると350元だと言う。チェックインして、出かける準備をし、ホテルのフロントで[石周]樓観光で1日タクシーを頼むと幾らかと聞くと、どこからともなく、威勢のいいホテルの女性が出て来て、270元で1日車の貸し切りが出来るという。運転手はいい人だから大丈夫、好きな場所を言って連れて行ってもらいなさい、夜も何時までも大丈夫、食事も美味しい所を聞けばいい、というので、頼んでもらう事にした。ホテル内で簡単に食事をしてから出かけることに。やってきた車はバンだった。11:30にホテル出発。回ったのは以下のところ。

  • 赤坎古鎮
    • 古い村(古鎮)で、街全体が古く開発を免れており、騎楼が立ち並ぶ。川に面した一帯が写真などでよく紹介されている。今回は有名どころを見るということで駆け足だったが、次回は車を降りて街全体をゆっくりと歩いてみたい場所。
  • 赤坎古鎮内、影視城*(*印のところ4か所で130元のチケット)
    • ドラマ撮影に使われたというふれこみ。古めの少し豪華な住宅があるが、新しく作り直しているようだ。参考程度に見るなら適当か。
  • 瑞石樓(20元)
    • 錦江里にある。最も美しい碉樓と言われているようだ。個人の所有で、樓の上まで上がれ、眺めがよくきもちがいい。所有者の家族が簡単な説明をしてくれた。内部の保存状態もよい。また変な建物の絵を描いたものだと思った、映画《古宅心慌慌》に出て来る奇妙な建物は、この碉樓だった。
  • 馬隆龍碉樓群*
    • 百合鎮にある。7棟の碉樓と8棟の西洋式別荘が立ち並ぶ。整備が行き届いており、順番にゆっくり歩いて見ると1時間ぐらいかかるが、村の構造がよくわかる。碉樓の内部に入れるものもある。団体の観光客がいたので、ちょっと耳をそばだてて説明を聞いてみた。この村は後ろに山、前に川が流れ風水的によい場所で、碉樓は背が高いので、気の流れを遮らないように村の端に建てることが多いと話していた。建物内部ではフラッシュ撮影は禁止。
  • 自力村碉樓群*
    • 塘口鎮にある。15棟の碉樓がある。村の入り口に鴨(?)が沢山いた。ここもよく整備されており、樓の1つは中に入れ上まで上がれる。のどかな田園に碉樓が並ぶ姿が美しい。
  • 立園*
    • 塘口鎮にある。アメリカ華僑の謝維立が1920年代に建てた別荘と庭園。整備が行き届きずぎて、外観などは塗装を新しくしているようで、妙に綺麗で、古モノ好きには、つまらない。
  • 迎龍樓
    • 赤坎鎮芦陽三門里にある。約400年の歴史を持つ樓。まだ碉樓には至っていないが、堅牢な建物は盗難や災害から人や財産を守るための建物。
  • 加拿大村
    • 村人の多くがカナダ華僑で、別荘式の建物が並んでいる。現在は1棟を残してすべて廃屋らしい。
  • 南樓(日が暮れてしまって中に入れず)

加拿大村を出たあたりから日没で暗くなりはじめ、ついでにカメラの電池切れ(汗)。
ホテルは開平一番のホテル「譚江半島酒店」(1泊490元ほど)を考えていたが満室でとれず、ネットで予約できるもう1つのホテル「三埠海景酒店」(なんと1泊150元)になった。ホテルとしては三ツ星だが、安ホテルに慣れた人なら大丈夫だろうが、高級ホテルに慣れた人には辛いだろう。一応、タオル、スリッパ、シャンプー、ボディソープ、歯ブラシなどは完備していた。蛇口から湯は豊富に出るが、シャワーに切り替わらないと思ったら、湯が途中から漏れていた。文句を言う時間もなく、そのまま適当に誤摩化して使用した。150元なのでしょうがない。なお、ホテルはチェックイン時に保証金を含め倍の300元を取られ、チェックアウト時に150元が戻ってくるしくみ。


夕食はバンの運転手さんに連れて行ってもらった火鍋&海鮮(川の魚)の店。地元産の鰻を生簀から選んで、ニガウリと鰻のスープと鰻の炒め物、野菜炒め、焼鵞を食べる。どれも美味しかった。特に焼鵞は肉がしっかりしていて柔らかく美味。
ここは中心地からは少し離れている場所のようで、ここで車を捨てては帰るすべがないし、運転手さんに何も食べずに待っていてもらうのはかわいそうだし(仕事でバンを雇えば、食事代を渡して好きに食べてもうのだが、それもここではどうかなと思い)、友人と2人では食べるものに限りがあるしといろいろ考え、運転手さんも食事に誘ってしまった。鰻は高価な食べ物なので、「本当にいいのか?」と何度も念をおされてしまった。運転手さんに開平のことなどを聞きながら、楽しく食事をして、最後ホテルまで送ってもらった。
今回の開平旅行の写真はココに。