亞洲秘密警察(アジア秘密警察)

《亞洲秘密警察》
淺丘琉璃子浅丘ルリ子)、賓戸錠(宍戸錠)、王侠、方盈、王羽 
麥志保(松尾昭典):監督 
1967年(日本公開は1966年12月) 邵氏(+日活) DVD


亞洲秘密警察日本支部の揚明軒(王羽)は、金密輸集団を捜査している。彼は香港で戦争のどさくさに父母と生き別れ、後に日本人夫婦に引き取られ大きくなった。さらに父母は突然失踪してしまったことが分かっている。しかし実は父と思われる人物は生きており、現在、彼らが追いかけている金密輸集団の首謀者ジョージ(宍戸錠)の組織の一員で、さらにジョージによって殺されていた。揚明軒はジョージを追って香港へ行くことになる。ジョージは、マレーシア人の母と日本人の父の間に生まれたが、父は母子を捨て、金を持って日本に帰ってしまった。母はそれが元で精神を病んで亡くなったため、ジョージはいたく日本人を憎んでいて、大量の金を日本へ密輸し日本経済を狂わせてやるという、とんでもない考えを持っていた。


当時、どの程度の評価を受けたのか分からないが、いまひとつな感じ。
映画は、日活と邵氏の合作。最初は日本で、後に香港でロケ。日本では戸塚や茅ヶ崎のホテルなども登場。戸塚は造成中で何もない。香港に行ってからは、街を歩き、ピークトラムにも乗り、マカオにも行く。揚明軒の回りには、揚明軒を憎からず思っている同じ亞洲警察の1員の幸子(浅丘ルリ子)、揚明軒の妹・明華(方盈)、さらに彼の命を狙ってくる美女など、女性を登場させ、一応ジェームス・ボンド風。全員北京語に吹き替えられている。またタイトルはDVDでは「亞洲秘密警察」としているが、タイトルロールでは「亞洲秘密警探」となっている。
監督は松尾昭典。中国語の麥志保は、北京語だと「まちほ」で、「まつお」がなまったものかと思われる。また宍戸錠の「宍」が「賓」になっている。


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