塚愛

《塚愛》
余文樂ショーン・ユー)、鄧麗欣(ステフィー・タン) 
彭發(ダニー・パン):監督


陸慧(鄧麗欣)は父母を早くに亡くし、妹の面倒を見ながら、彼氏の恩明(余文樂)と暮らしている。ある日、陸慧は癌にかかっていることが分かる。仕事を止め、治療に専念することになるが、成功率は20パーセントと言われ、死を覚悟することになる。恩明はなるべく彼女と一緒に居ようと、仕事が終わると真っ先に家に帰ってしまうし、仕事に身が入らず会社を首になってしまう。陸慧は治療の苦しさから精神が不安定になっている。恩明は新たな勤め先で、小学校の同級生に遭遇した。


ホラーならホラーらしく、ラブストーリーならラブストーリーらしくしてくれないと、なんでも中途半端は本当に困る(笑)。狙いじゃないはずなのに、ホラー+ラブストーリー=コメディになっているじゃないか。香港人はところどころで大笑い。ならいっそもっと徹底的に笑わせてくれるほど真剣に作り込んでくれたらよかったのに。最後など、近くの香港人が「バカじゃない?」だって(爆)。
始まってからしばらくは映画がなんか辛気くさい。悲しいとか、可哀想で涙が出るとか、これから怖くなりそうとかではなく、たんに辛気くさい。そしてホラー色が濃くなると大爆笑な場面があちこちに。いったい何がしたいの? やっぱり深い愛を描きたいのだろう。だったら他の描き方があるがあるはず。同じ題材で日本製ホラーならぞっとする怖いものが出来そうな気がする。
出演者も少なく、あまりお金もかかっていないのかもしれないが、それにしても・・・。2007.12.1@旺角百老匯


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