川口浩、笠智衆、杉村春子、小野道子、川崎敬三、船越英二
市川崑：監督 1957年 モノクロ
最高学府を卒業、社会へ出たが、満員電車のような社会には心地よい椅子は用意されていない。サラリーマンの悲喜劇。
ストーリーはシニカルで面白いのだが、それより気になる細かいこと。主人子が就職するのはビール会社。工場でビール瓶がころころと流れてゆき、ビールが注入されて、ラベルが貼られて行く。映画では「らくだビール」となっているが、工場部分はキリンビールか。工場の独身寮が4畳半ぐらいの畳の部屋だったり、主人公は何も荷物を持っていなかったり、となり船越英二の部屋には、小さな茶箪笥（という言葉もかなり懐かしいのだが）があったり、押し掛けてくる元彼女の荷物の一番上には洗面器がのっていたりと、些末なことばかり気になる（笑）。それにしても川口浩が若かった。
2009.9.7@香港藝術中心（夏日國際電影節）
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