武侠梁祝

《武侠梁祝》蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、呉尊(ウー・ズン)、胡歌、庾澄慶(ハーレム・ユー)、狄龍(ティ・ロン)、熊欣欣(ホン・シャンシャン)、譚俊彦(ショーン・タム)、冼色麗(ボニー・シン)、樊少皇(ルイス・ファン) 馬楚成(ジングル・マー):監督


梁山伯と祝英台の物語といえば、ストーリーは悲恋と決まっているし、徐克(ツイ・ハーク)の《梁祝(バタフライ・ラバース)》という傑作もあるので、細かい物語は描かない。《梁祝》では女性が勉強をするために男性に扮するが、今回は武術を学ぶために男に扮する。


蔡卓妍は出て来た途端からいつものとおりで、まったく古装片らしくない。呉尊をまじまじとアップで見るのは初めて。長い顔でどうしたものかと思ったが、意外に扮装が似合っていた。細くて手足長いので、もっと練習すれば、綺麗な剣さばきでよりかっこいいかも。庾澄慶は怪しい広東語発音で笑わせる。熊欣欣は技も見せず、もったいない使い方。樊少皇はりっぱにアクション(ただし見せ場は少し)。


分かりきったストーリー、べたべたの悲恋、ばりばりのアイドル映画。つまりは馬楚成の本領発揮とも言える。つっこみどころいっぱいで笑うところもかなり沢山あるのだが、久しぶりに見るとこんなストレートな映画もありかと思ってしまって、幾分評価が甘くなる(笑)。いやいや、難しいことはなし、気軽に見る1本としては十分に及第点ということだ。
2008.10.9@旺角百老匯


■□08年に見た映画一覧□■