王晶×張家輝で《旺角監獄》

張家輝(ニック・チョン)は、今年《証人》で香港電影金像奨の影帝になった。王晶バリー・ウォン/ウォン・ジン)はすぐさま張家輝と金像奨影后の鮑起静(パウ・ヘイチェン)、最佳男配角の廖啓智(リュウ・カイチー)、女配角の陳麗雲(チャン・ライワン)を起用して新作《旺角監獄》を撮影する。張家輝は精神分裂症にかかった釈放犯を演じる。彼にとって大きな挑戦だ。


張家輝は99年から王晶一連の人気コメディに出演していたが、03年にはスタイルを変更、杜[王其]峰(ジョニー・トー)が監督する銃撃戦映画や黒社会映画に多く出演し、演技を認められた。さらに林超賢(ダンテ・ラム)の《証人》で今年の香港電影金像奨を獲得。授賞時には王晶に感謝の言葉を述べた。したがって、王晶が映画《旺角監獄》を張家輝にオファーすると即答した。しかし今回は喜劇ではく、シリアスで社会問題を含んだ映画だ。


王晶は《旺角監獄》に多くの演技派俳優たちを出演させよと、今回は今年の影帝・張家輝、影后・鮑起静、最佳男配角・廖啓智と最佳女配角・陳麗雲を起用する。張家輝は昨日電話で「この映画の脚本は悪くない。それでオファーを受けた。しかし年末にまず王晶の古装喜劇を1本撮る」と話した。
王晶はもう長い間、シリアスな題材の映画を監督していない。昨日電話で「たまたま僕もこのような題材の映画を撮影するというとこだ。この映画は17歳の青年が殺人の免罪で30年服役する。刑務所から出てきて旺角に住むが、彼は精神分裂症にかかり、自分は旺角という大きな監獄に入っていると思っている。この役を張家輝が演じる。陳麗雲はソシャールワーカーの役、鮑起静は張家輝の母で、息子が刑務所にいることを受け入れられず、息子は移民したと思っている。息子が出所したあと、鮑起静は痴呆症になる。映画は社会問題を語っていくもので、喜劇的要素はない」と話した。by 2009.7.16「頻果日報」

「機を見るに敏なり」な王晶のこと、硬派な映画も需要があると踏んでのことか。