春光無限好

《春光無限好》林黛、趙雷、羅維 
李翰祥:監督 1957年 邵氏 モノクロ 粤語吹き替え


古いアパートの住人たちの嵐の1夜。失業した事務員(林黛)、貧しい俳優(趙雷)、子だくさんの家族らが狭いアパートに住んでいる。大家のオヤジは家賃を早く払えをみなに催促するが、大家の妻はお金のない人からは貰えないと優しい。子だくさんの妻にはもうすぐまた1人生まれるところだが、難産の様で、医者は手術が必要だという。しかし手術道具は、以前住んでいた部屋の家賃が払えず、大家に騙されて取られてしまったという。手術道具を取り返すには500ドルが必要だという。アパートの住人たちは、持っている金を出し合うが、とうてい500ドルには足りない。大家のオヤジがいつも大切に抱えている箱に金があるはずと、大家の妻がひそかに取ろうとするが失敗。思い詰めた子だくさんの夫は箱を盗んでしまい、オヤジとやり合って、取り押さえられる。子だくさんの夫は、大変なことをしてしまったと、自殺しようとしてしまうが、すんでのところで助けられる。実は箱の中には金など入っていなかったのだ・・・。嵐の1夜が明けるころ、赤ん坊は無事に生まれ、ボロアパートの住人たちに笑顔がどもる。


このボロアパート、林黛と子だくさん一家はそれぞれ1部屋に住んでいるのだが、男3人は、1部屋で二段ベッドで暮らしている。子だくさんの家族の子供を林黛の部屋で預かったり、皆でお金を出し合ったりと何かと助け合っている。貧しい役者は彼女の事が気になっているのだが、いつもつっかってばかりで素直には心のうちを話せない。林黛は、何かというと感傷的になる女性の役。李翰祥(リー・ハンシャン)にもこういう映画があったんだ。粤語に吹き替えられているが、最後、林黛の歌だけは普通話
2009.8.16@香港電影資料館「林黛」


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