愛出貓(愛出猫)

《愛出猫》鄧紫棋(G.E.M.)、陳偉霆(ウィリアム・チャン)、詩雅(ミッシェル・ワイ)、李蘊(レニー・リー)、林司敏(シウイ・ラム)、何尚謙(ジェイムス・ホー)、王朗然 
七條:監督


試験中のある日、G.E.M.とウィリアムは友人だちをひきつれ、旺角でストリートパフォーマンスをした。学校の試験の成績は散々なうえに、その様子はネットにアップされ、校長のしるところとなった。會考でいい成績と取らなければ、卒業式のパフォーマンスをさせないと言われ、成績のいいG.E.M.とウィリアムは、落ちこぼれ友人たちに會考でいい成績を取らせるため、さまざまな手を考えることになった。最新の機器をつかったカンニングの方法を教えたり、名門塾にヒントを聞きにいったり、しまいには怪しい占い師のもとを尋ねることに。
G.E.M.は、仲間の1人ジェイムスとは恋人同士だと思っていたが、実はジェイムスはレニーともつき合っていることが分かってしまう。ミッシェルは、ウィリアムが気になるのだが、ウィリアムとシウイの中を疑っていた。シウイを問いただすと、実はウィリアムの父とシウイの母が再婚していて、2人は兄妹だという。ミッシェルはシウイからウィリアムのメアドを聞き出したのだが・・・。


試験と恋愛と友情と、中学生活に占める3つの重大な要素を描く。監督の七條は、彭順(オキサイド・パン)と新人監督6人の総称で、前作《愛鬥大》(id:hkcl:20080118)はめちゃくちゃだけど変な勢いがあったのに、今回は上手くまとめようとしたのか、エピソードも落ちも陳腐になってしまった感あり。新人お披露目映画としてはいいかもしれないが、いまひとつ。
出演者は前作同様、新人を集めている。G.E.M.は歌手、李蘊はクリームというグループで13歳でデビュー、現在18歳、子供の時の方が可愛かったように思う。ヘアスタイルのせいもあるのか可愛くない。林司敏は寰宇の新人、何尚謙は男子4人組Squareの1人、王朗然は一般公募。
ちなみに香港の教育制度は、小学校が6年、中学が7年(うち1―3年が初中でここまでが義務教育、4―5年は高中、さらに6―7年が大学予科)、5年終了時に香港中學會考という統一試験をうけ、その成績で大学予科に進めるかどうか決まる。中学7年まで出ると大学受験が可能。
2009.9.5@新寶戲院


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