慢性中毒

《慢性中毒》蒋祖曼(ジョーマン・チョン)、高少敏、鄭湘玲、林耀聲、彭敬慈、禤天揚 
許雅舒:監督


交通事故である男が病院に担ぎ込まれる。妻(蒋祖曼)とその妹が病院にやってくる。妻は夫の事故に驚いたそぶりもみせず淡々としている。それに反して妹は激昂して気を失う。男は両足を切断する大けが。さらに男はなまり中毒にかかっていた。疑われる妻。妹と夫の関係。担当警官(彭敬慈)と8年前の出来事。血まみれの女性の死体。壁に血で描かれた樹木のような模様。引っ掻くくせ。さまざまなものが渾然と不連続に現れて来る。


面白いか面白くないかという前に映像も音楽も、退屈ではないが我慢を強いられる映画。物語りは見えそうで見えない。最後までよくわからない。分からなくてもいいのかもしれないが、やはり分かってすっきりしたいので、すこし整理してくれるといい。
監督はたぶん香港城市大学の卒業生だと思われる。調べてみたら、中文大の卒業生で城市大の教師だそうです。麥曦茵(ヘイワード・マック)が途中に挟まれるポラロイド写真のようなスチル写真を撮っている。また《烈日當空》の林耀聲が警官役で、禤天揚が学生役で登場する。2009.11.14@香港亞洲獨立電影節(The Grand Cinema)


■□09年に見た映画一覧□■


上映後Q&Aがあったが、6時から電影資料館でもう1本見る予定にしていたので聞けなかった。会場で譚家明(パトリック・タム)を見かけた。