偏偏

右から麥曦茵、楊淇。徐天佑(チョイ・ティンヤウ)、楊淇(ケイト・ヨン) 
麥曦茵(ヘイワード・マック):監督


香港品牌が出資、香港國際電影節がプロデュースして制作した「香港四重奏」の1つ。短編。
夜の香港、尖沙咀と太子をふらつく男女。女性は尖沙咀で酒に酔い、彼に電話をしている。男性は太子で彼女のためにデザートを買い、彼女の携帯に伝言を残す。


夜の街の寂しさが男女の心の孤独さを表している。
カメラはハンディでしかもカメラがあることを周囲にも俳優にも感じさせないキヤノン7D(ビデオカメラでなく、一眼レフカメラで撮ったということか)で撮影。ライティングの必要を最小限に抑えるため、光源は実際の街灯などを利用している。そのためロケ場所さがしなどの準備に3週間ほどかかり、実際の撮影は3日(正味は1.5日)。楊淇は撮影時、実際にお酒を少し飲んでいたそうな。「飲み過ぎたらコントロールできなくなるのので、注意して飲んだ」そうだ。
2010.3.27@香港國際電影節(香港科学館)


■□10年に見た映画一覧□■


「香港四重奏」あと3本は羅卓瑶(クララ・ロー)《赤地》、邱禮濤(ハーマン・ヤウ)《生炒糯米飯》、陳果(フルーツ・チャン)《黄色拖鞋》。時間が合わずこの3本は見られない。どこかでまとめて上映してくれるといいのだが。聞くところによると《赤地》が激しくつまらないらしい。