雪裡紅

《雪裡紅》李麗華、葛蘭、羅維、胡金銓 
李翰祥:監督 1956年 モノクロ 国語 亞東


劇団の花旦・雪裡紅(李麗華)と雑芸をしている金虎(羅維)は互いに思いを寄せているのだが、雪裡紅が劇団主に嫁がざるを得なくなる。しかし2人はお互いを忘れることはできない。同じころ劇団の若い歌手・小荷花(葛蘭)が金虎に思いを寄せるようになっていた・・・。


昨日から香港電影資料館で始まった2人のカメラマン・何鹿影(ホー・ロックイン)と黄仲標(ビル・ウォン)の特集「捕光捉影・向兩位攝影大師致敬」でまず1作品。
李翰祥初監督作品。李麗華の色気と、葛蘭に対する嫉妬心は怖いほど上手い。葛蘭が若々しく登場。大監督・胡金銓(キン・フー)の役者時代が見られる。解説によると、何鹿影のスタジオ撮影やロケはどれも的確。列車の場面が出色。
特集上映に連動して展示もある。黄仲標が何鹿影について語っているビデオが興味深い。「何鹿影は夜の撮影に秀でており、モノクロ撮影で明暗、グレー部分の階調を的確にとらえて見せた。またカメラアングルも斬新。物語を映像で語っていく、つまり台詞だけでなく、観客は映像を見ているだけでも、登場人物の心の動きが把握出来る・・・」など。
2010.7.31@香港電影資料館「捕光捉影・向兩位攝影大師致敬」


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