王晶文、辛樹芬、李天禄
侯孝賢（ホウ・シャオシェン）：監督 1987年
物語は省略。日本公開時見たはずなのだが覚えていないのはどうしたことか。見た気になっていて実は見ていなかったのだろうか・・・。
今見ても古さを感じさせない内容に改めて題材の普遍性を確認する。山間の街、炭鉱、家族、愛情、都会への就職、手紙などのディテールがフィックスしたカメラアングルによって静かに積み重なっていき、静かなエモーションを創り出す。物語と風景が融合するところに感情が生まれていく。
この映画、侯孝賢の自伝的映画と言われていたと思うのだが、実は脚本の呉念真（ウー・ニエンジェン）の自伝的映画とのこと。また、知人に聞いたところ、当時の香港での上映は、やはり一般公開ではなく、台湾映画祭のようなものか香港國際電影節あたりでの上映だったそうだ。
今回は先だって台北電影節で上映されたものと同じ修復版での上映。今回、6本が修復され、うち3本が夏日國際電影節で上映されるのだが、《恐怖分子》の修復版に問題あり、音声と画像にずれが生じているそうだ。台北電影節の上映ですでに分かっていたことだが、台湾側は修正せずそのまま香港へ送ってきたそうだ。
2010.8.14@夏日國際電影節（The Grand Cinema）
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