愛情三部曲

《愛情三部曲》呉楚帆、白燕、梅綺、黄曼梨、黄楚山、容小意 
左几:監督 1955年 モノクロ 粤語 無字幕 國際


巴金の「霧」「雨」「電」の三作を濃縮して映画化した作品。
教師の呉仁民(呉楚帆)が李教授の家にやってくる。教授の家には活発な娘・李佩珠(梅綺)がおり、娘は雑誌出版をしようとしている陳真(王鏗)を兄とも師とも慕っている。佩珠の友人には裕福な家の娘・鄭玉雯(白燕)とその従妹で玉雯が金銭的に面倒を見ている熊智君(容小意)がいる。
仁民は玉雯を知り、次第に心を通わせ互いに思いを寄せ逢瀬を重ねるが、玉雯の父はしがない教師には娘はやれないと、玉雯を軍人に嫁がせてしまう。失意の仁民を佩珠が励まし、さらに雑誌出版に力を入れすぎ過労で倒れた陳真の代わりに原稿をみて欲しいと懇願する。休養し元気を取り戻した陳真だったが、自動車にはねられ(はねた車は玉雯と夫の軍人の乗った車だった)あっけなく亡くなってしまう。今度は仁民が佩珠を励ました。
ある日仁民は、健康状態が思わしくなく学校を止めた智君に偶然出会う。かつて智君の恵まれない境遇を聞いていたため同情するとともに、彼女の健康を気遣い医者を手配してやり、智君は健康を取り戻し、2人は次第に惹かれ合うようになる。そのころ軍人と結婚して本来なら幸福なはずの玉雯は、夫の女ぐせの悪さに、悲しみにくれていた。我慢の限界に達した玉雯は家を出る決心をして、仁民を訪ねるのだった・・・。


2010.10.9@香港電影資料館(美好年華・國泰75周年紀念展之「不一樣的粤語片 左几的國泰作品」)


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