十三不搭

《十三不搭》葉楓、關山、林翠、鄭少秋、沈殿霞、黄淑儀、曾江、狄波拉、陳山河、羅蘭、鄭少萍、梁醒波、歐陽莎菲、米蘭、王莱、盧海鵬、張冲、謝賢、簡而清、金吊桶 
唐書璇:監督 1975年 粤・國語 カラー 真納


麻雀を媒介にして様々な階層の人々を描き出していく。13(厳密に数えると15ある)のオムニバス。
監督の唐書璇はそれぞれの作品にそれぞれ独自のスタイルを持っており、70年代香港映画の「奇蹟の作家」と言われている女性監督。1970年に撮った《董夫人》で名をなし、74年に撮った《再見中國》は文革に関わるセンシティブな題材で上映禁止になっている(後に上映)。3作目がこの《十三不搭》。70年代の香港と香港人を麻雀を通して描き出している。(解説より)
唐書璇は元々裕福な家庭に生まれており、生活の為に映画を撮る必要はなく、自分の思いのまま撮ることが出来た希有な監督でもある。


映画そのものもペーソスがあって面白いのだが、70年代の香港が垣間見られるという点も嬉しい。梁醒波を初めとする粤劇出身のベテラン役者と鄭少秋(当たり前だがすごく若くて古天樂のよう)など当時の若手が一緒に出演しているのも興味深い。
電影資料館には《十三不搭》のいくつかの版があるが、その中でも状態のよいものを元に修復したのが今回の上映版。ただし失われた部分がある不完全版。来年には《董夫人》も修復版で上映がありそうだとか・・・。
2010.11.7@香港電影資料館(修復珍蔵)


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