山楂樹之戀(サンザシの樹の下で)

《山楂樹之戀》周冬雨(チョウ・ ドンユイ)、竇驍(ショーン・ドゥ) 
張藝謀(チャン・イーモウ):監督


1970年代初め、高校生の静秋(周冬雨)は、革命の物語を探して教師とともにある山間の村にやってきた。村人の家に泊めてもらい、革命に関する物語を取材することになった。村人の家では近くに地質調査に来ている軍に所属する老三(竇驍)がまるで家族のようによく食事に来ていた。
父は右派で余所の土地へやられ、母と幼い弟と妹だけの家庭は貧しく、体も小さい静秋は、少しばかり卑屈な人生を送っていた。静秋とは正反対に明るく朗らかでよい家の息子である老三は、何かと静秋を気遣ってくれた。静秋はほのかな思いを老三に寄せるようになっていった・・・・。


2007年に出版されて以来300万部を売った同名のロングセラー小説の映画化。作家・艾米把の友人である静秋の物語。ノンフィクション。
あまりに直球な純愛映画。出演者2人もまったくの新人で(素朴な風貌の2人をよく探して来たものだ)、その初々しさが純愛物語をよりいっそう際立たせる。特に周冬雨の存在あって成り立っている。彼女、現在16歳だそうだ。それにしても、汚れた目と心にはあまりに純粋でまぶしい映画だった。
2010.11.8@The ONE百老匯(香港亞洲電影節)


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