รถไฟฟ้า..มาหานะเธอ(下一站説愛你)(Bangkok Traffic love Story)

《下一站説愛你》Theeradej Wongpuapan(ケンーティーラデジュ・ウォンパワパン)、Sirin Horwang(クリスーシリン・ホーワン)、Ungsumalynn Sirapatsakmetha(パティーアンスマーリン シラパットサックメーター) Adisorn Trisirikasem(アディソーン・ドゥリーシリカセーム):監督


親友の結婚式でしこたまワインを飲んで酔っぱらったメイリー(Sirin Horwang)は、自分で運転して家に帰る途中ハンドル操作を誤りあわや大事故というところで、ある男性に出会う。ハンサムで親切な男性に一目惚れ。大破した車で出勤は出来ずしかたなくバイクやスカイトレインを乗り継いで会社へ。そんな時、スカイトレインであの日の男性を見つけたのだが・・・。


主人公は華僑で、ソーラーシステムを売る会社のOLで30歳。家は祖母(中国のどこかの方言だけを話す)、父母、妹の5人家族で、家の商売はホンダの代理店。車で出勤するなど、それなりに恵まれた家庭。恋愛には奥手で隣家の少女のオープンさをうらやましく思うが、どうもうまくいかない。純真で少々おっちょこちょいのメイリーがなかなか可愛い。
男性はスカイトレイルに勤めるエンジニアで海外留学経験あり、さらにハンサムときているが、何故か夜勤が好きで、これまた恋愛に対しては一歩踏み出さない。そんな2人が、タイの伝統的な祭り水かけ祭りでお互いの心を確認するのだが(この先は見てのお楽しみ)。


タイといえば香港ではホラー映画ばかりが上映されるかな、珍しいラブコメ。そして(香港映画同様)ラブコメの定石な主人公の性格と展開に安心して見ていられる。主人公の行動が30歳にしては可愛すぎるが、恋する女性はこんなものだろうととりあえず許しておこう(笑)。2009年タイで大ヒットしたという映画。香港映画風とも言える見慣れた展開で、まったく抵抗なし。家族が居間で見ているドラマがまるで大映ドラマのようだったり、主人公の会社では9時になると社内で体操していたり、水かけ祭りはどうやら恋人たちにとっては重要なイベントらしいという生活の細部が、タイの事をよく知らない私には興味深く面白かった。そしてアジアのどこも似たようなものだなと改めて思う。チケットをくれた友人は、「面白い。それに主役の男性がハンサムだし」と。
調べてみると今年の沖縄映画祭で上映されていたようだ。香港では2011年1月公開予定。
2010.12.11@GH旺角(優先場)


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