改期結婚

《改期結婚》張瑛、紫羅蓮、盧敦、黄曼梨、馬笑英 
呉回:監督 1954年 モノクロ 粤語 無字幕 新聯


会社員の呉浩文(張瑛)と洋品店に勤める李愛蓮(紫羅蓮)はつきあって長い。お互い結婚したいと思っているのだが、浩文の父は結婚をするなら、新聞に結婚の報告を載せなければならないとメンツばかりを気にしている。方や愛蓮は母とやっかいになっている叔母が姪を嫁にやるなら、それなりの披露宴をとこれまたお金のことばかりを言っており、話はまったく進まないのだが、ある日、愛蓮の母の結婚の催促に負け、浩文は金のあてがないのに3か月後に結婚すると言ってしまう。さらに両家の結婚の話し合いの席では愛蓮の叔母と浩文の父が売り言葉に買い言葉、豪勢な結婚式がきまってしまう。さらに新しい住宅を借りるはめにもなってしまう。
ところが、浩文がお金を稼ごうとして家庭教師を引き受けた会社社長の娘がすっかり浩文を気に入ってしまったからさあ大変。ひとまず娘と社長にいい顔をしてなんとかしのぐのだが、引っ越しがばれ、さらに浩文が社長の娘には興味がないことが分かると社長は浩文を解雇してしまった。
さらに父も当てにしてお金が入らないうえに、浩文も会社を首になって、お金の工面先がなくなってしまうのだった・・・。


愛蓮の妹は叔母のすすめるお金もちらしき年上の男と結婚するのだが、この男が働かず、さらには結婚の時の借金が払えず、借金取りが家にまで押しかけてくるのを見た叔母と父がようやく悟り、最後は丸く収まる。結婚とメンツとお金にまつわるなんとも香港チックなお話。コメディ要素あり。気の弱い張瑛と黄曼梨がある意味新鮮。2010.12.19@香港電影資料館(六十年電影光輝 ・ 從長鳳新到銀都)


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