非誠勿擾II

《非誠勿擾II》葛優(グウ・ヨウ)、舒淇スー・チー/シュウ・ケイ)、孫紅雷(スン・ホンレイ)、姚晨、安以軒、廖凡、邵兵 
馮小剛(フォン・シャオガン):監督


北海道から戻った笑笑(舒淇)と秦奮(葛優)。万里の長城で奮は笑笑にプロポーズ。笑笑は奮への感情が愛なのか、はっきりしないが、試しに一緒に暮らしてみることにしようと考える。秦奮は笑笑を連れ、海南島の家にやってきた。しかしある晩、酔っぱらった笑笑の本音を聞いた秦奮は失望し、2人は同居を解消する。CAの笑笑は飛行機に発着時に秦奮に無事を伝えていたがそれも電話がSMSに、言葉もどんどん短くなり、終いには連絡を取らなくなっていった。
秦奮の友人・李香山(孫紅雷)は、結婚式ならぬ離婚式を盛大に行い妻(姚晨)と別れた。しかしある時、彼はある病に冒され余命幾ばくもないと秦奮に語る。秦奮は友人のためにお別れの会を行おうと考えた。北海道から[烏β]桑が会場に向かう途中、笑笑に会い、[烏β]桑は笑笑を連れてやってきた。笑笑は秦奮と再開した・・・・。


いまひとつ面白さを理解できないまま終わっていった前作《非誠勿擾(狙った恋いの落とし方)》(id:hkcl:20081225)。もちろん一種独特のユーモアがあるのも分かるのだが、それは頭で理解しているのであって、けして心から面白いと思うわけではない。普通話(北京語)がそのまま耳から理解できないことも面白いと思えない理由の一つだろう。そして私の頭は完全に香港映画脳なのだと思う。


今回は笑笑と秦奮の恋の行くへを李香山を絡めならが描いていく。一度は同居したが、その後同居を解消した2人が、どういうきっかけで再び会うのか?という1点に話しが集中しているわけで、前作のような先の見えない展開はなく、話は比較的単純な作りになっているので、ごく普通に見られてしまう。ひっかかるところもほとんどなく、非常にスムーズ。これは私が馮小剛に慣れたからなのか? 馮小剛は本当にそつなくなんでも撮ってしまう。そんな器用なところもどうも嫌いだ(笑)。そしてまたもさらなる続きが作れそうな状態で終わっている。柳の下のドジョウは何匹? まるで寅さんか釣りバカ日誌のように各地を放浪しそうだ・・。
2010.12.27@會展(首映禮)


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