鴻門宴、競作に

陸川監督。かつて《南京!南京!》を監督した大陸の陸川(ルー・チュアン)監督は、今月大陸で楚漢の争いを描いた映画《王的盛宴》の撮影を始める。映画では呉彦祖ダニエル・ウー)が西楚覇王・項羽、劉燁(リウ・イエ)が劉邦張震チャン・チェン)が韓信を演じる。さらに香港の監督李仁港(ダニエル・リー)も、3月から《鴻門宴》の撮影を始めると宣言している。こちらは楚覇王に劉徳華アンディ・ラウ)、古天樂(ルイス・クー)が劉邦、黄暁明(ホアン・シャオミン)が韓信、虞姫に范冰冰(ファン・ピンピン)が出演するという。2作品は同様の主題というだけでなく、最も重要なシーンが「鴻門宴」であり、公開も同じく来年新年を目指している。


同じテーマの映画が同時期に撮影されるのは珍しいことではない。しかしこの作品については少し事情があるようだ。映画会社の星光國際は昨年、陸川に《鴻門宴》撮影をオファーしていた。しかし後になり意見がかみ合わず計画は流れていた。しかし陸川は、このタイトルこそ使うことはできないが、計画が流れたあとも楚と漢の争いをテーマにした作品を撮りたいと考え、星美公司と中影公司のサポートを受けてタイトルを《王的盛宴》としていた。2011.1.5「蘋果日報

撮る前からなんだが、李仁港の撮る映画は、かっこうはいいがどうも表面ばかりで中身が薄いので、陸川の方が映画の出来はよくなるのではと予想。ただし陸川は、かつて《ココシリ》でもテーマを盗ったと言われるなど、どうも信用ならないところがあるという印象なので、いろいろ要注意。