劉鎮偉《東成西就》続集撮影

《射鵰英雄傳之東成西就》香港の監督・劉鎮偉(ジェフ・ラウ)は昨年《西遊記》の続編にあたる《越光寶盒》を撮影した。大陸では億を超える興行収入で続編撮影の美味しさを味わい、来月《東成西就2011》を撮影することが決まった。大陸の喜劇俳優・小沈陽と香港の鄭中基(ロナルド・チェン)、他には鄭中基の元彼女・楊千嬅(ミリアム・ヨン)、方力申(アレックス・フォン)、姚晨、鄧麗欣(ステフィー・タン)ら。今回は《天龍八部》のうち八大天神の物語。


王家衛(ウォン・カーワイ)は1992年、張國榮レスリー・チョン)、梁朝偉トニー・レオン)、張曼玉(マギー・チョン)、林青霞(ブリジット・リン)、張學友(ジャッキー・チョン)らが出演した映画《東邪西毒》を撮影したが、クランクアップは遅れ、予算もオーバーし、劉鎮偉が《東邪西毒》のほとんどの俳優を起用し、コメディ版《射鵰英雄傳之東成西就(大英雄)》をわずか27日で完成させ、翌年の旧正月上映に間に合わせたうえ、大ヒットとなった。
劉鎮偉は昨年、《西遊記》シリーズのコメディ映画《越光寶盒》を撮影、大陸で多いに受けた。そこで《東成西就2011》にもマーケットがあるだろうと考え、来月に撮影を開始する予定だ。しかし物語は《射鵰英雄傳之東成西就》の続きではなく、《天龍八部》の八大天神を改編すし、金庸の小説とはまったく関係のないものとなる。
《東成西就2011》は仏経の中の《天龍八部》で、仏経の中では人神や物神でないものはすべて天龍と呼ばれており、八部とは順に天(てんしゅう)、龍(りゅうしゅう)、夜叉(やしゃ)、乾闥婆(げんだつば)、阿修羅(あしゅら)、迦樓羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、摩呼羅迦(まこらが)のこと。物語は億万年前、天龍八部は内部の争いが絶えず、人間界にたたき落とされた。億万年後、彼らは世間の荒波に揉まれ、団結することを学び、世間の人に福を与え、ついには罪を洗い流される。時空を越えるSF的だが主に現代劇で、一部古装もある。
この映画の準備のため、劉鎮偉は昨年から俳優を物色しており、2人の天神に小沈陽と鄭中基が演じ、その他の神には、楊千嬅、孫儷、方力申、姚晨、鄧麗欣などが検討されている。制作費は6000万元で、美亞と大陸の会社の合作で撮影、全編大陸でロケする。
記者は昨日、楊千[女華]に確かめたところ、「昨年のコンサート前に劉鎮偉と映画について話したが、タイトルは《東成西就2011》2011》ではなかったので、同じ映画なのかどうか分からないし、マネージャーからも聞いていない。でも劉鎮偉は素晴らしいと思っているので、一緒に仕事が出来るのを楽しみにしている」と話した。また鄭中基のパートナーである田鶏は「監督は鄭中基とその映画について話をしているところです。けれど、他にどんな俳優が出るのかは、よく分かりません」と話した。
劉鎮偉はかつて大陸のインタビューを受けた時すでに《東成西就》の続集を撮ると話しており、「すでに20年経っている。新しいものを撮りたいので、物語は現代にしてみんなを楽しくしたい。僕は同じような繰り返しはしないし、金庸の《射鵰英雄傳》のキャラクターも使わない。以前あるファンが彼に、プレッシャーがあるとこの映画を取り出して見る。見終わるとリラックスして楽しくなると話した。この言葉に彼は続編を撮る自信がついたのだ。2011.2.13「蘋果日報

小沈陽(または小瀋陽)はコメディアン、張藝謀(チャン・イーモウ)監督《三槍拍案驚奇》に主演している。