《讓子彈飛》7億元ヒットで周潤發に6本のオファー

今日の蘋果日報娯楽版。周潤發(チョウ・ユンファ)が主演した《讓子彈飛》は大陸で7億元の興行収入をあげ、中国語映画の興行成績記録を塗り替えた。これにより周潤發は再び映画人生の絶頂期がやってきた。オファーは後を絶たず、現在6本の映画が彼の出演を待っている。《讓子彈飛》の続編と星皓公司が出資する《瘋狂老人院》が周潤發と葛優の再共演を望んでいるだけでなく、中影が撮る《楊貴妃》、杜琪峰(ジョニー・トー)の重慶黒社会もの、霍耀良的《碼頭風雲》、崔寶珠プロデューサーのラブストーリーなどが争って周潤發出演を希望している。
周潤發は1986年に出演した《英雄本色(男たちの挽歌)》が評判も興行成績もよく、最初の絶頂期を迎えた。2000年になり李安(アン・リー)監督の《臥虎蔵龍(グリーン・デスティニー)》に出演。この映画は米オスカー外国語映画賞と最優秀撮影賞など4項目を受賞。アメリカで1.28億米ドル(10億香港ドル近く)の興行収入をあげ、アメリカ史上最も興行成績のよかった中国語映画となり、第二の絶頂期となった。そして今年、姜文(ジアン・ウェン)の《讓子彈飛》は大陸で7億元の興行収入を記録し、55歳の周潤發は3度目の絶頂期を迎えることになった。同業者にとってはうらやましい限りだ。
大陸市場はますます大きく広がり、映画撮影は多くの投資者を引きつけている。これにより興行成績が見込める俳優は奪い合いの状況。たとえば周潤發は、《讓子彈飛》が大陸でよい成績を上げたため、中国大陸・香港の両方の投資者が争って彼にオファーをしている。周潤發のギャラは500万米ドル(約3900万香港ドル)まで上がっていると言われているが、映画会社は喜んで彼にオファーしており、現在のところ6本以上の作品が彼の承諾を待っている。
姜文監督《讓子彈飛》の続集《讓子彈飛3》(註:2ではなくあえて3とつけている)は今年末にクランクインの予定。何か特別なことがない限り、周潤發は優先的にこの映画のオファーを受けることになるだろう。さらに星皓が投資し、《洗澡》の大陸の監督・張揚が来月下旬から撮り始めるブラックコメディ《瘋狂老人院》にも、周潤發と葛優(グウ・ヨウ)の共演を考えている。周潤發は張揚を評価しており、合作の機会はないかと願っていた。昨日星皓のオーナー王海峰(アレキサンダー・ウォン)はインタビューを受け、「この映画の為に周潤發と監督は何回か話あっている。劇中彼と葛優は老人を演じる。軽いユーモア溢れる手法で老人問題を考えていく作品だ」と話した。
中影は今年後半に韓国映画《我的野蠻女友》のカク・ジェヨン監督を招き《楊貴妃》を撮影する。主演の楊貴妃は范冰冰が演じることが決まっている。唐明皇に周潤發を考えているが、いまのところ承諾は取り付けていない。また親友・杜琪峰(ジョニー・トー)の重慶黒社会映画は予定では今年暮れ撮影開始で、周閏發と劉青雲ラウ・チンワン)の起用を考えている。
10年ほど前にすでに大陸へ入った霍耀良(クラレンス・フォッ)は長い間大陸に潜んでいたが、現在は今年8月に撮り始める、大陸のゴッドファーザー映画《碼頭風雲》を準備中で、周潤發と古天樂(ルイス・クー)と黄暁明(ホアン・シャオミン)の共演を希望している。霍耀良は周潤發が北京で《大鬧天宮》に出演した際、この映画の話をしている。
また《臥虎蔵龍》と《孔子》ですでに周潤發と仕事をしているプロデューサー崔寶珠は今年中頃にラブストーリーの撮影を予定しており、主演には周潤發を考えている。
各映画会社は周潤發との契約を争っているが、周潤發のマネージャーである妻の陳薈蓮は「今確かに沢山の映画のオファーがある。しかしどれも決まってはいない。またむやみに撮影することもない。オファーを受けるかどうかはまず脚本を見てからです」と話した。2011.2.15「蘋果日報

このうちどれが実現するのやら。出来るならば広東語の映画に出て欲しいのだが・・・。