隠婚男女

《隠婚男女》
陳奕迅(イーソン・チャン)、劉若英(レネ・リュウ)、庾澄慶(ハーレム・ユー)、白冰、秦嵐 
葉念琛(パトリック・コン):監督


新婚間もない崔民國(陳奕迅)は、友人の調香師Tony(庾澄慶)の紹介で香水会社の社長Mandy(劉若英)の助手の職を得た。給料も福利厚生もよいが、社長は既婚者を嫌っているため、崔民國は会社では独身で通すことになった。社長としての職をまっとうしようとするMandyは、時にキツイ女性と見えた。崔民國は生まれながらの鼻の良さから、客の難しい要求を見事にこなして以来、社長のお眼鏡にかなったようだ。
しかしある日、夫が既婚であることを隠していることを知った妻(白冰)は、女社長への敵対心と、夫への不信感を募らせていくのだった。


舞台は北京。出演者はみな北京語を話す。出ているのは香港と台湾と大陸の俳優たち。《ブラダを着た悪魔》風の劉若英の登場シーンや、高層ビルの洒落たオフィス、よいお給料(相場が分からないが)やら、とにかくトレンディ(死語だ)なアイコンをちりばめて描く。かつてはあった葉念琛のブラックな要素もすっかり姿を消してしまい、諷刺もスパイスもきいていない「香港映画のような大陸映画」。香港ではヒットは望めないこの手の映画、それでも作られているところを見ると、大陸では資金が回収出来るということか。。
2011.4.16@新寶戲院


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