全球熱戀(ハッピーイヤーズ・イブ)

《全球熱戀》郭富城(アーロン・クォック)、陳奕迅(イーソン・チャン)、劉若英(レネ・リュウ)、桂綸鎂(グイ・ルンメイ)、楊穎(Angelababy)、井柏然(ジン・ボーラン)、徐帆 
陳國輝・夏永康(ウィン・シャ):監督


母と3人の娘たちの恋を描く。長女のローズ(劉若英)は宇宙飛行士で、なぜだか元彼氏で同じく宇宙飛行士のマイケル(郭富城)と一緒に研究に励んでいる。別れたとはいえ、やっぱり忘れられないが、素直にもなれない。
次女のリリー(桂綸鎂)はシドニーに住んでいるが潔癖症。前の彼氏に振られたのが原因らしい。精神科の医者は彼女に「もう1度誰かを愛しなさい」とアドバイス。そんな時あるジョニー(陳奕迅)と知り合った。ところがなんとジョニーの家業は清掃業だった。
三女の牡丹(楊穎)は母と北京に住んでいる。女優だが演技が下手。身分を偽って珈琲ショップで働き、次作の演技に役立てようとする。そこで小説家を目指す貧乏な聞風(井柏然)と知り合うが、彼は牡丹の素性を知らない・・・。


前作《全城熱戀熱辣辣(ホット・サマー・デイズ)》(id:hkcl:20100218)とは少し趣きをかえ、今回は3人姉妹の恋愛という形にまとめている。さらに母の恋も少し。どれもきわめてお伽噺的な小品ラブコメディー。それに加え宇宙船や珈琲ショップや潔癖症のリリーの真っ白な部屋などセットや、3人娘の衣装もセンスよく可愛くお伽噺的要素を強化している。3つの恋愛の中では、イーソンとルンメイの恋が一番面白かった。潔癖症の女性が自分が最も苦手とするゴミ処理業者という職業の男性に恋してしまうという、大変にこまった状況を、ルンメイが的確に演じていたからだと思うし、ルンメイとイーソンという意外な組み合わせも好かったのだと思う。
2011.9.9@旺角百老匯


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