伊能静、日本人女性歴史学者を演じる

着物姿の伊能静。ミステリー映画《帝国秘符》は現在、南京で撮影中。この映画は投資額約3000万元で、アクション、追跡、ミステリー場面を通じて、南京城の「秘密の寶」を示す作品で、いわば中国版《ダ・ビンチ・コード》。ヒロインに分する伊能静(アニー・イー)は、映画で華麗な冒険を演じる。
《帝国秘符》で最も心を動かされるのは、主役の日本の歴史学者小野綾子だ。彼女は古代の文や符号が分かるだけでなく、禅の言葉や梵語にも精通している。この小野綾子を才女・伊能静が演じる。知性的な伊能静が歴史学者小野綾子を演じることで、《帝国秘符》はさらに新しい輝きが増すだろう。この役を引き受けた理由を伊能静は、「現実世界では女性の歴史学者は少ないでしょう。それは歴史の研究は退屈で煩わしい作業でどちらかというと女性より男性の方が優位だと思います。ただ私は明朝の歴史にはとても興味がありますけれど。子供の時、日本で育ったので、日本人を演じることも奇妙なことではありません」と話す。またアクション冒険映画の撮影には楽しいこも多く、劇中の大量のハイテク技術や、スパイ合戦はより精彩を放っていると話した。
《帝国秘符》は一見なんの関係もない人々が、背後に隠された巨大な陰謀を打ち破り、古い街の秘密の物語を追っていくというもの。陰謀、富、愛情と欲望は、つぎつぎと思いもよらぬ事態が発生して、すべての人を結びつけ、それぞれが自らの謎を探していくことになる・・。
2011.11.1「新浪娯楽」

台湾人の伊能静が演じるとはいえ(彼女の母が日本人と再婚したため伊能という姓になっているだけで、彼女自身は台湾人)、中国映画の主役が日本人だというのが非常に興味深い。監督は虞軍豪、脚本は馮華。11月中ごろには撮影を終わり、公開は来年5月ごろの予定。