麥浚龍（ジュノ・マック）、鄧麗欣（ステフィー・タン）、温超（ワン・チウ）、林家棟（ラム・ガートン）、何華超（トニー・ホー）、銭小豪（チン・シウホウ）、王羽（ジミー・ウォン）、夏文汐（パット・ハー）、林嘉華（ラム・ガーワー）
黄精甫（ウォン・ツェンポウ）：監督
蘇屋邨の茶餐廳ではたらく小雙（麥浚龍）とは子供の頃、アニメ「宇宙大帝ゴッドシグマ」が大好きだったが、ある日、父が（林嘉華）小雙の眼の前で射殺されるという事件が発生。その時から小雙は正義が信じられなくなり、自分の拳だけがたよりだと思うようになっていた。小雙の唯一の友人・大鵬（温超）は、地球防衛いた隊を夢想し制服までデザインしていた男。そんな時、小雙は謎の組織・松本集団にセキュリティーとしてスカウトされる。守るのは松本集団の長（王羽）とその娘・安[女尼]（[登β]麗欣）だった・・・
子供の時に見たアニメを現実に融合させようとしたらこんな作品ができてしまったという珍品。少しばかりのノスタルジーをもって正義の為に戦う男を描いていく。何華超、銭小豪、林家棟、林嘉華、黄絀斌、施祖男、さらに大御所・王羽と渋いいい男を揃えているのも特徴。そんな中で麥浚龍は、屈折した心の持ち主だが、最後にはみんなを引き連れ正義のために戦う男を演じており、そのあたりの屈折ぐあいにも麥浚龍の美学があるのだろう。またヒーローものにはかならず主役を補佐する女性隊員がいるわけで、それは[登β]麗欣。母親役で小巴の運転手・夏文汐もきっぷのいい母親という珍しい役を演じている。温超は周星馳のそっくりさん（声がそっくり）として知られている大陸のタレント。
また香港版「宇宙大帝ゴッドシグマ」の主題歌は張國榮（レスリー・チャン）が歌っており、劇中もそれが使用されている。
2011.11.8@香港亞洲電影節（Palace IFC）
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