楊門女將之軍令如山(女ドラゴンと怒りの未亡人軍団)

《楊門女將之軍令如山》
張柏芝セシリア・チョン)、任賢齊リッチー・レン)、周海媚(キャシー・チャウ)、鄭佩佩(チェン・ペイペイ)、劉曉慶 
陳勳奇(フランキー・チャン):監督


テレビドラマなどにもある楊家将の物語。宋の時代、天門關を守る楊宗保(任賢齊)は西夏の侵入を食い止めようと孤軍奮闘していたが、朝廷が援軍を送ってこないため、ついには力つきる。楊宗保が犠牲になったと知った潘太師と讒臣王は、今度は息子の楊文廣に出兵するように通達し、この機に乗じて楊家を滅ぼそうと考えていた。朝廷の命を受けとった楊文廣と楊家の女将たちは西夏と戦うべく出兵した・・・。


楊家将はテレビドラマにもなっているよく知られた物語で史実にフィクションを混ぜた歴史英雄譚。ここでは女将たちが主役なわけだが、そのひとりひとりの描き方もおざなりで、女優たちの無駄使い。戦に行って死んだと思っていた父が生きていて・・という話に焦点をあてて親子の物語になるのかと思いきや、親子の物語も、夫婦の物語もどれも中途半端。戦闘場面が長々と続くが、これもまたまったく魅力的には見えないという致命傷。主役である(と思われる)張柏芝は結婚出産後、演技が極端に下手になったように見える。もともと演技の訓練などしてない雰囲気と感性で演じてきた人だと思うが、感性が鈍ってしまったのか。オーバーな表情もまったくいただけない。さらに(たぶん)すべての俳優の声は吹き替え。張柏芝でさえ、他の人が広東語に吹き替えている。あまりにつまらなく途中、ほんとうに帰ろうかと思った。
2011.11.23@新寶戲院


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