中国映画界のこれから

MPA COCEアメリカ映画協会らが行ったMPA COCEフィルム・ワークショップが先日北京で開幕した。北京國際版権交易中心藝術顧問としてシド・ギャニス・オスカー前主席、Jon Kyperワーナーブラザーズ高級副総裁ら9人の國際的著名映画人が招聘され、韓三平・中影集団董事長、王中軍・華誼兄弟総裁、于冬・博納影業総裁など中国映画界の代表者も彼らと共同でこれら問題について検討した。韓三平と于冬は開幕式の席上、将来5年から8年のうちに中国国内のスクリーン数は3万スクリーンとなり、映画興行収入は年間300億元を超えるだろうと話した。
ワークショップ開幕式で、中国内外の映画人はともに中国大陸映画マーケットの今後の発展を好意的に見ており、版権保護や合作映画についても多いに興味を示した。韓三平は中国大陸の映画のここ数年の生産状況を説明、さらに2010年の中国大陸の映画興行収入は100億元(約1200億円)を突破、2011年は27%成長で総興行収入は135億元になるだろうとしめくくった。「今年スクリーン数はすでに1万、今後5年で3万を超え、年間興行収入は300億(3600億円)から350億元に達するだろうと予想している。またこらら数字は中国の経済発展に伴っていくことになるだろう」と話した。また于冬は、300億元というのは比較的保守的な数字だとし、「中国国内の映画興行収入は毎年30%の成長をみせている。また今後毎年700本前後の映画が上映されていく」と語った。(略)
2011.12.4「成都商報」

日本の年間映画総興行収入は2000億円ぐらいらしいので、いずれ日本を超えるということか。人口13億。今後さらに成長が見込まれる。香港映画はもちろん、日本映画もそしてハリウッド映画もこの市場になんとか食い込もうとしていくのは必至だろう。はやく手を付け、開拓、基礎固めをしておいた方がいい。映画制作そのものだけでなく、映画館などのインフラ整備にも日本の映画会社は早く参入すべし。香港に会社登記すれば、CEPAの措置により、香港から100%出資で大陸に映画館建設が可能なはず。(香港の映画会社に出資してしまえばいいとも言える。角川はすでに参入ずみだ)