Laughing Gor 之 潛罪犯

《Laughing Gor 之 潛罪犯 》呉鎮宇(ン・ジャンユー)、謝天華(マイケル・ツェ)、杜汶澤(チャップマン・トー)、黄宗澤(ボスコ・ウォン)、惠英紅(クララ・ウェイ)、徐子珊(ケイト・チョイ)、文詠珊(ジャニス・マン)、廖啓智(リウ・カイチー)、麥長青(マック・チョンチェン)、林雪(ラム・シュ)、金剛、黄智賢、歐陽靖(MC Jin)、蒋志光、劉兆銘(ラウ・シウメン)、朱晨麗(レベッカ・チュウ) 
邱禮濤(ハーマン・ヤウ):監督


臥底(アンダーカバー)のLaughing(謝天華)は蘇星柏(黄宗澤)を殺害した罪で刑務所に入っていた。しかしその実、麻薬取引にかかわった罪で収監中の警察の麻薬調査課・大切(杜[シ文]澤)と心理学の教授(呉鎮宇)の動向をさぐる使命を負っていた。教授の元には毎週1人の女性(徐子珊)が尋ねて来る。恋人のように振る舞う彼女は、亡くなった蘇星柏の婚約者で、蘇星柏死を受け入れられず教授からカウンセリングを受けている。さらに教授を恋人と錯覚していた。また大切は自己喪失を装っているとLaughingは判断、教授から正常と異常の見分け方を聞き出し、試してみることにした。
そのころ塀の外では、Laughingの上司が何者かによって殺害され、Laughingの身分を証明する書類が何者かの手に渡ってしまっていた。それを知ったLaughingは、監獄の消火訓練に乗じて、脱走を決行するのだった・・・。


テレビの人気ドラマからのスピンアウト作品。物語が少しスムーズではないところがあるものの、全体としてはさすが 邱禮濤は手堅くまとめているといった印象。
今回は心理學教授役の呉鎮宇に重点が置かれている。呉鎮宇こういう役はもってこいで、よいキャスティング。ただいつも呉鎮宇に少しだけ不満が残るのは、斜視気味の眼で相手をにらんだり、カメラをにらんだりする表情が同じだということ。そこはにらまなくてもいい、普通の表情でいいのにと思うことだ。今回は比較的あっさりと演じていて好感。杜[シ文]澤も今回は抑えた演技。惠英紅も出演は少ないが、重要な役所を的確に演じていて印象に残る。謝天華は、もうすっかりテレビの人で、映画の中でもテレビのまま。もう少し映画の演技が出来るといいのにと思う。黄宗澤、徐子珊、その他テレビの人々は、みなそつなく演技をこなしている。
そうじて、主役以外の重要な役は映画の人に振り、その他はテレビの人にと、けっこう絶妙なバランスのキャスティングで、それなりに面白く見た。
2012.01.02@新寶戲院


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