愛 LOVE

《愛 LOVE》
舒淇(スーチー)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、阮經天(イーサン・ルアン)、趙又廷(マーク・チャオ)、郭采潔(アンバー・クオ)、陳意涵(アイヴィー・チェン)、彭于晏(エディ・ポン) 
鈕承澤(ニウ・チェンザ):監督


親友(郭采潔)の彼(彭于晏)を誘惑してしまってたった1度のことで妊娠しちゃう子(陳意涵)、お金持ちの中年男(鈕承澤)に囲われ状態な女性(舒淇)としがないホテル勤めの若者(阮經天)、北京のシングルマザー(趙薇)と北京の四合院を買いにやってきた台湾の若き社長(趙又廷)。それぞれの愛をライトコメディタッチで描く。


以下ねたばれの可能性あり。台湾と中国の合作映画。ぱっと見は、登場人物の関連も面白く、おとぎ話的な物語ではあるが、最後には少しばかりじーんとしてしまう。しかし細部を見ると合作映画ならではの作りなのではとかんぐりたくなる部分多数。しかし、そこをそつなくうまく繋いで作り上げていることに多いに関心する。
舒淇は、金持ちに囲われ状態でなに不自由なく生活し、そのお金持ちに求婚されているのにもかかわらず、誰にもたよらず生きていきたいからと、玉の輿な求婚を断って、どこぞの学校に通い自立しようして、不道徳な結婚などあり得ない。離婚しているが子供はすでに大きくなり、今は独り身な鈕承澤は、ちょっとした女たらし状態。最後には舒淇に求婚するのだが、すっぱり断られ、最後も寂しいままな因果応報。そして誠実な男の誠実な愛は報われる。
友人の彼を寝取った女性はシングルマザーになるのだが、友人とその彼の関係は壊れず、最後には2人が自分を許してくれる、愛は寛大だ。そしてシングルマザーには、自分と子供を本当に愛してくれる人が現れる。
というわけで、よく見ると大変道徳的に出来ているのだ。そしてけっこう面白い。これなら大陸も文句はいえまい!
2012.2.26@The Grand Cinema


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