失戀33天

《失戀33天》
文章、白百何 滕華濤:監督


ウエディングプランナーの黄小仙(白百何)は、ごく普通の女子。つきあって7年になる彼氏とそろそろ結婚かという時期だったのだが、こともあろうに彼氏は小仙の親友と仲良くなっていた。さらに彼氏は詫びを入れて戻ってくるものと思っていたら、まったくその逆。逆ギレされたうえにこれまでの彼女の高ビーな態度をののしられてしまう。ずたぼろな心の彼女は、女ぽいと思っていた同僚・王一揚(文章)によって癒されていくのだった・・。


たった900万元で作ったこの映画、大陸で上映されるやいなや大ヒット。4日で億超え、1週間で2億、3週で3億を超え最終的に3.5億を稼ぎだしている。
当然、台詞が北京語でどうしても字幕を見ないと理解できないというハンディがあるので、なんとも言えないのだが、あえて言うとそれほど素晴らしく面白いとは思えなかった。もちろんきちっとつくっているし、映画として成り立っているのだが、普通の作品としか感じなかった。
主人公の職業がウエディングプランナーという(どうやらはやりのかっこいい職業)で、普通の娘といいながらも、親の顔は一度も出てこないし、1人暮らしでこれまたけっこうよさげなマンションに住んでいる、というまさにトレンディドラマ状態。これまでにもこういったトレンディドラマ風な映画は数本見ているが、それらと違うのは主人公の女性は普通の可愛い子といったふぜいで、さらに本当のトレンディな金持ちたちよりはひとつ下の庶民として登場してくるところだろうか。その、少しばかり身近な感じが共感を呼んだのだろうか・・・。はたして香港でどれほど人が入るのかは不明なり。
2012.3.1@旺角百老匯


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