傾城之涙

《傾城之涙》
李治廷(アーリフ・リー)、周冬雨(チョウ・ドンユィ)、任賢齊リッチー・レン)、梁詠琪(ジジ・リョン)、竇驍(ショーン・ドウ)、陳喬恩(ジョー・チェン) 
黄真真(バーバラ・ウォン):監督 


お涙頂戴な3つのお話。
お金持ちのおぼっちゃんで何不自由ない游樂(李治廷)はある日倒れ病院へ運ばれ癌と診断される。荒れる游樂を見た犀利妹(周冬雨)は声を掛けていう「私白血病なの」。彼女の明るい性格に触れた游樂は、次第に冷静さを取り戻すと同時に犀利妹に好意を寄せるようになっていった・・・。//資金難に陥った母校の音楽学校を救おうと音楽会を企画する卒業生たち。國際的バイオリニストになり3年前に突然音楽界から姿を消した楊琳(梁詠琪)を引っ張り出し母校のためのチャリティーコンサートを開こうと考え、かつて彼女に思いをよせていたチェロ弾きの丁大可(任賢齊)が尋ねていくのだが・・・。//陳昇(竇驍)と張彩(陳喬恩)のカップルは貧しいながらも幸せ。あこがれの場所へ旅行しようと働く日々だが、過労がかさなり運転するトラックは追突事故をおこし陳昇も怪我をしせっかく貯めたお金も治療費とトラックの弁償に消えていく。張彩は心を鬼にして、陳昇を都会に送り出し、3年後りっぱになって戻ってきてと言うのだった・・・。


撮影はすべて大陸で行われ、俳優は大陸と香港と台湾。泣かそう泣かそうな物語が展開されていく。出演者は十分魅力的なのに、もったいないことこのうえない。俳優ばかりがボロ泣きしているが観客は泣けない。泣かせる映画と全面に出したからには、それ相応の泣かせる仕掛けと工夫が必要だが、やはりそこが不足している。そう簡単に人を死なせて泣かそうとしてはいけないのだ。
李治廷、竇驍、同系統の長い顔、梁詠琪は短い髪と赤いドレスがお似合い、周冬雨はまだ少女っぽいというあたりを再確認したのが収穫か。
2012.3.2@新寶戲院


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