米映画会社、中国高官に賄賂か?

ロイターは、アメリカ証券取引委員会(SEC)は現在、中国映画市場でより大きな利益を得ようと、アメリカの大手映画会社数社が中国の高官に賄賂を贈ったのではないかとみて調査をしていると報道した。
アメリカ証券取引委員会は、過去2か月の間に大手映画会社5社に質問書を送っており、消息筋によると中には、廿世紀フォックス、ディズニー、ドリームワークスも含まれているという。質問書には映画会社が隠している不当な支払いと、賄賂であれば中国高官や個人の名が書かれているという。
中影集団は現在のところ、この件については何も発表してない。またドリームワークスやディズニーもこの見方を否定している。アメリ証券取引所からもこの件に関しての回答はない。
現在、中国映画市場は、ハリウッドが欲しているポテンシャルのある市場だが、中国市場は国営の中国影集団が抑えている。中影集団は外国映画の輸入は毎年20本と制限をつけているが、今年の2月習近平がワシントンを訪問したさい、アメリカ映画が好きだと話した。またその後、中米映画の新しい政策を打ち出した。新政策は、毎年の輸入枠を引き上げ、14本のIMAXと3Dを加えた。
中国の映画輸入枠について、アメリカの映画会社は毎年挫折を味わっており、同時に中国の海賊版DVD市場の横行にも頭を悩ませている。近年、中国市場が変化し、中国の繁栄にともない中産階級が増え、映画館で映画を楽しむ人々も増えてきた。また彼らは海賊版DVDやインターネットによるダウンロードを嗤うようになっている。
今年2月、ドリームワークスは中国の映画会社3社と共同で3.3億米ドルを出資し、上海に新たな会社を設立した。また、ドリームワークが昨年制作した《カンフーパンダ2》は中国でも成功、1億元の興行収入をあげて、中国で最も興行成績のよかったアニメーションとなった。
昨年アメリカの総興行収入は約100億米ドルで5%減、中国の昨年の総興行収入は約21億米ドルで35%増。興行収入の多くは3Dを掲げた映画で、3Dは映画産業にとって重要な位置を占めており、中国市場は垂涎の的となっている。
ドリームワークスが上海に事務所を構える以外にも、ディズニーは先週、《アイアンマン3》はディズニーとマーベルスタジオ、中国のDMG娯楽公司と合作すると発表した。またディズニーは中国文化部や騰訊と組んで中国にアニメーションのプラットフォームを創設すると発表している。(略)
2012.4.25「sina.com.cn」

あまりはっきりしない文章なのだが、つまりはアメリカのアニメーション関連の映画会社が、中国高官に賄賂を握らせて、中国市場に乗り込むのに有利になるように働きかけて貰ったのでは?ということだろうか。中国だけにありそうな話しだと思ってしまう・・・。