《車手》発表会@北京

寰亞出品、杜琪峰プロデュース、鄭保瑞(ソイ・チェン)監督、黄秋生(アンソニー・ウォン)、余文樂ショーン・ユー)、郭暁冬(グオ・シャオドン)、徐熙媛(バービー・スー)、林家棟(ラム・ガートン)、李光浩らが出演する映画《車手》は、5月6日北京で初めてのマスコミ発表会が開かれた。会場では監督が、黄秋生、余文樂らを引き連れてイベントに出席し、初めて公になるトレーラーが流れ、ポスターが公開された。発表会の席上、3人はともに撮影が大変で、プレッシャーが多かったと話した。余文樂は笑って「車を飛ばすシーンは身体に悪い。今後はこういう映画の時にはギャラの追加を要求したい」と話した。
《車手》は、クライムムービー版スピード物語。余文樂演じる阿翔は警察の交通課の精鋭で、「隠形戦車」の新人。彼は覆面パトカーを運転しており、ひそかに目標を追跡して捕まえていしまう。また郭暁冬演じるのは誘拐犯逃亡を助ける運転手。2人は路上でチェイスを繰り広げる。
監督の鄭保瑞は、《車手》のほとんど総てのシーンは本当のドリフトであってCGではないと強調した。「かつて見た70年代、80年代のアメリカのカーレース映画は、どれもCGは使っていない。人が運転していた。僕はそのテイストが好きだ。今回《車手》もこのリアルな感覚になっている」。余文樂はこの映画は男の映画だと言う。この映画を見たあと、女性たちは男性がなぜそんなに車が好きなのか、男と車の奇妙な関係はちょうど女性と宝石の関係と同じだと分かるだろうと話した。また黄秋生は、8つの「好」の字を使って映画の紹介をした。
劇中、黄生秋と余文樂はともに警官で、組んで仕事をしている。余文樂は「今回共演は初めではないので、暗黙の了解があった」と話す。黄秋生は「夜の撮影で余文樂がみんなに夜食をごちそうした。前はそういうことをしたことがなかった。今はたくさん稼いだので、老人に敬意を表するというんだ」と暴露。それに対し余文樂は「黄秋生が僕をからかうのが怖いんだ。彼はお腹が空いたら機嫌が悪くなる。彼は影帝だし力も強い。僕は自分のためと映画の進行のためにと思って」と話した。
監督の鄭保瑞は今回初めて一緒に仕事をした黄秋生を絶賛。「彼はずっと一緒に仕事がしたいと思っていた俳優。彼にはきまった役というのはない。(彼が演じた)どんなシーンを見ても、ああこの役はぜったいにこうだよなと思ってしまう」。監督との映画は2度目の余文樂は「監督は前よりずっと冷静になった。以前は気に入らないシーンを見つけるとずっと手でモニターをひっかいていた。今はそういうことはしない。たぶん子供が生まれたからだと思う。以前より穏やかになった。車を飛ばすシーンで問題が起こったら、彼はしゃがんで30分ぐらい何も話さない。以前なら車を海まで押していっちゃっただろうね」。
2012.5.7「新浪娯楽」