寶島雙雄

《寶島雙雄》
房祖名、夏雨、鄧家佳、陳漢典、Jessica C 
張訓瑋:監督


台湾の博物館に展示される国宝の絵巻物が、国際的な盗賊に奪われてしまう。たまたまトイレに行っていて、盗賊を目撃したセキュリティーの杰(房祖名)は、上司の命令を無視して単独で盗賊を追いかけた。大陸からツアー観光でやってきた大海(夏雨)は、北京で警備の仕事をしていて少しばかり功夫の心得がある。杰と女性2人が争っているのを見て、加勢したのはいいが、杰を賊と勘違い。絵巻物は1つは賊の手に、もう1つは大海が所属していたツアー客の荷物に紛れてしまった。
この騒ぎで大海はツアーからはぐれ、単独行動を取った杰は賊の一味と誤解されてしまう。大海と杰は、はぐれたツアー探しと自らの潔白を証明すべく、絵巻物追跡を開始した。


劇中、怒ってばかりいる房祖名と口八丁な夏雨のでこぼこコンビが絵巻物を追いかけていくアクションコメディ。一応ロードムービーだが、なんとなく中途半端。夏雨はいかにも大陸人という役で登場してくる。たしかに上手いのだが、受けて立つ房祖名が力不足で、少しバランスが悪い。終わってみると夏雨がしゃべっている姿ばかりが印象的。
房祖名、成龍の後を継ぐのかなどと書かれており、たしかに成龍が演じそうな役を与えられている。ただしアクションは基礎がないのだから当然だが、技を見せるというのではなく、バスに飛び乗ってルーフ上でファイトするというような身体をはったアクションに止まっている。
賊は美女2人で、その親玉は美女たちの失敗を少々SMチックに攻めてみたりするサービスカット入り。全体にB級どまりでかなり苦しい。
2012.6.15@新寶戲院


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