胡錦、汪禹、岳華、何莉莉、井淼
李翰祥：監督 陳景森：セット
1973年 カラー 国語 邵氏 III級
百花樓という妓院（遊郭）を舞台にした3つの異なった時代の物語。最初は民國初め。貧しい家の文盲の母を騙して美人の娘を無理矢理芸妓にする話。2つ目は同治皇帝がお忍びで街に出て妓院に入り浸り、梅毒で亡くなったという話に題材をとったもの。3つ目は正絀皇帝と芸妓の美談。
今でいえば3級映画で、なかなかえげつない表現もあり。李翰祥はたしか春宮畫（春画）もコレクションしており、その方面にも明るかったようだ。しかし何より、この映画で驚くのは妓院の豪華なセット。スチルでも少し分かるが、3階建てで階段があり、柱や欄干の装飾、部屋の調度に到るまで精巧に重厚に作られており、この妓院こそがこの物語の主役であるがごとき。今はそのデザインも含めとても作れないだろうと感心することしきり。
2012.11.03@香港電影資料館（穿梭古今・雕城鏤棟 ― 大佈景師陳其鋭、陳景森父子相輝展）
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