屍變

《屍變》
高遠、平凡、陳娟娟、文逸民 
洪演:監督 朱石麟:總監督 
モノクロ 広東語吹き替え 1958年 鳳凰


杏花村の虎哥(平凡)は沈未亡人(江樺)を思っているが、ある日、村の道士・張が虎哥の父親に虎哥が沈未亡人とつきあっているのではないかと告げ口をする。虎哥の父親は未亡人は縁起が悪いといい顔をしない。そんな頃、杏花村を趕屍隊(殭屍の一団が自分の故郷に向かって歩く)が通ると張がいう。村の家々は門戸を堅く閉めて部屋に閉じこもるが、趕屍隊を信じない楊仔(高遠)が外で出ると、趕屍隊らしきものを見るが捕まえることはできなかった。翌日、張は殭屍が行くへ不明になったので、夜には絶対に外に出ないようにと村人に伝える。夜になって楊仔と虎哥は、怪我をして倒れている男を発見。殭屍はこの男の扮装だった。そして張は、趕屍隊を隠れ蓑に盗みをはたらこうとしていた事、さらには沈はこの事を公にしようとして殺された事が分かるのだった。


朱石麟がキョンシー映画を撮っていた! といってもキョンシーは実は人が化けたもので、この迷信を利用して悪事をはたらくという物語。狡猾な道士は出てきただけで怪しいヤツなのが分かる。未亡人に気があり、なんとかして手にいれようと考えているところなど、生臭ぶりは分かりやすい。
この時期、朱石麟は總監督として鳳凰の作品のすべてを統括しており、撮影現場にもかならず立ち会っていたという。広東語吹き替えの状態が悪く、さらに台詞などもかなり適当だとか。広東語版は海外に住む華僑向けに作られたもの。
2012.11.21@香港電影資料館(銀幕魅影:香港鬼片)


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