等・我愛你

《等・我愛你》
黄宗澤(ボスコ・ウォン)、鄧麗欣(ステフィー・タン)、森美(サミー)、細蘇(サイソウ)、陳僖儀(シータ・チャン)、楊詩敏(蝦頭) 、阮小儀(ユン・シウイー)、王志安@EO2(オト・ウォン) 
火火:監督


秋炳(黄宗澤)は悪友・大啤(森美)と2人で共同生活、さらに2人はバンでアイスクリームを売ってかつかつの生活をしている。大啤は無類の女好きだが、秋炳はまったくもてない。アパートの下にある商店の娘・菁菁(趙河)は秋炳の事が気になっている様子だが、実は秋炳はネットのチャットで知り合った志玲を好きになってしまっていた。まだ顔もみたことない彼女なのだが・・・。そんな雨の日、子供の時に台湾に行った従妹・朱蒂(鄧麗欣)が荷物をかかえてやってきて留めて欲しいという。最初はじゃけに扱う秋炳だったが、叔父からの電話で態度は一変、しばらく面倒をみることにした。仕事が決まるまでとアイスクリーム屋を手伝うことにした朱蒂はアイスクリームの天ぷらを思いつき商売は上手くくように思えたが、朱蒂はアイスクリームの天ぷらを出前したインテリアデザイン会社で台湾人の客の話しが分からず困っている若いエリート社長(細蘇)を助けてやったことから、請われてこの会社で働くことになった・・・・。


最初は印象の悪い者どうしが、だんだんと惹かれていくが、自分の気持ちに素直になれなかったり、意地やら、理想やら、勝手な思い込みやらで、うまく結ばれないという、過去何回も繰り返されたお話し。それを今回はTVBドラマで人気の黄宗澤と香港映画久しぶりの鄧麗欣の組み合わせ、さらには黄宗澤と森美の”難兄難弟”で見せていく。しばらく大陸でドラマなどの仕事をしていたらしい鄧麗欣、少し成長したようできれのいい演技をみせてくれて好印象。黄宗澤の粗野ぶりもなかなかいいし、どちらかというと演技がわざとらしい森美には極端な役を振ってカモフラージュしているのも上手い使い方(森美、顔を少しお直ししたのではと思う)。鄧麗欣が惹かれる若い社長を演じる細蘇は香港商台のDJ、森美も小儀も同じく本職はDJで、彼らは舞台劇の公演をしていたりするので、まったくの素人というわけではないが、まだまだという感じ。それにしても色っぽい系美人で売っているはずの新人歌手・陳僖儀のそばかす顔と歯列矯正はすごい。ご本人よく同意したものだ。
監督の火火は《愛得起》(id:hkcl:20090219)に続いて、これが監督2作目。途中の中だるみをなんとかして、もう少し小気味よくするともっと面白くなるのでは。しかし、さすが若手を使うのが上手い黄柏高(パコ・ウォン)プロデューサーならではの小品という感じ。
2012.11.22@The One 百老匯


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