吉隆坡→馬六甲→吉隆坡(2日目)

廃墟となっている劇場。

  • 朝ホテルで朝食をすませ、昨日安宿で聞いておいたKL Sentralから最も簡単で早い馬六甲への行き方をもう一度ホテルのコンシェルジュで確認。手持ちの地図とも確認する。
  • KL SentralからKILA Transit(紫色)でBandar Tasik Selatanへ。橋を渡るとTBSというバスターミナルがある。近代的なバスターミナルで、ここから各方面へのバスが出ているようだ。一番早い時間の馬六甲行きバスチケットを購入、デラックスバスでRM22.5。空いていて、30人乗りぐらいのバスに6人ぐらいしか乗っていない。約2時間でMelaka Sentral到着。バスターミナルにはタクシーの客引きに注意という看板が出ている。観光の中心地まで歩けるのではと思ったが、無理そうなので18番というローカルのバスに乗りDutch Squareへ。
  • よく写真などで見るレンガ色の教会の場所から、とにかく心の赴くままに歩く。途中何処を歩いているのか分からなくなる。観光美観地区的な場所で人が並んでいる食堂があったが、外れた場所にあった同じ店はがらがらだったのでそこで昼食。海南チキン風だが、ご飯が小さく丸めてある。さらにもやし炒め、焼豚、ライムジュース。
  • 観光美観地区的な場所の建物の多くはショップハウスという建築形式(香港でいえば騎樓といったところ)で、その装飾などは中華とマレーがミックスした独特の色合いと図案で、これら中華とマレーがミックスした文化を総称して”プラナカン”と呼んでいるようだ。この観光美観地区と思われる地域のショップハウスは、土産物屋、骨董品屋、ギャラリー、カフェ、宿屋などもある。いかにも観光地化はしているものの、美しく保存している建物を見るのはいいものだ。
  • 骨董品屋が目に着く。最初に入ったインド系の人がやっているらしい店は広く物も豊富だった。特にタイルが目を惹いたが、1枚でもそれなりの重さがあるので購入せず。2軒にふらっと入った店には、古いレコードなど中華芸能関係があり、ここで古い明星のグリーティングカードと古い映画の広告(?)を見つけて購入。
  • 店の人によるとかつて馬六甲には華語映画専門の映画館があり「西湖」という名前であった。この店で売っている広告にも「西湖」とスタンプがついているものもあった。台湾映画と香港映画の両方の広告を売っていたので、どちらも同じ劇場でかけていたようだ。現在この劇場は残っていない。またこの「西湖」の近くにもう1軒映画館があり、こちらは他の映画もかけていたとのこと。骨董品屋に行く前に、屋根が抜け落ち廃墟になった建物があり、気になって中に入って写真を撮っていた。構造から劇場と思われたので、店の人に見せて確認したところ、ここがそのもう1つの劇場であった。(ネットで確認するとかつて馬六甲には映画館が数軒あったようだ。また、現在も新しい映画館が4軒ぐらいあるようだ。次回は馬六甲で映画を見みよう。)
  • 実は馬六甲は寂れ果てている街だとばかり思っていたのだが、観光客が多く思った以上に賑わっていた。景観を保存している地区はそれでいいのだが、河沿いは一部近代的になっており非常につまらなくなっている。さらに河沿いにハードロックカフェができようとしているのを見て、失望は隠せなかった。そして馬六甲にもジャスコがあった。
  • 本来ならマラッカ海峡に沈む夕陽を見るべきなのだろうが、天気がいまひとつだということもあり、陽が落ちる前に帰ることにする。Dutch SquareからMelaka Sentralへのバスに乗ったはいいが、これが明らかに来た道とは違う大回りなうえに、途中渋滞でおそろしく時間がかかってMelaka Sentral到着(他のルートのバスがあったのかもしれない)。バスに乗っている間に激しいシャワー。Melaka SentralとKLにはさまざまな会社のバスが走っており、一番早い時間のバスで空席があるのは普通タイプでRM9.2だった。行きよりはるかに安いが、ノンストップではなく途中1か所だけ停まり、その後は高速をかなりなスピードで飛ばしていた。TBSからChina Townに行き、マレー風な中華料理で食事後、ホテルに戻る。