Kahwin 5

《Kahwin 5》
Usop Wilcha、Fizz fairuz、Marsha Londoh、Soffi Jikan、Anzalna Nasir、Dian P. Ramlee、Norish Karman Adrea Abudllah 
Nizam Zakaria:監督 (マレー語無字幕)


タッパウエアのようなプラスチック製品販売で成功しマレーシア内にいくつもの支社をもっている社長(Usop Wilcha)は、妻が4人いる(あとで調べたところ4人までは合法だった)。最初の妻(Dian P. Ramlee)とはまだ彼が自転車でタッパを行商している時に知り合った。2人目の妻(Adrea Abudllah)はバイクで行商中に賊に襲われたところをカンフーで助けて貰った。3人目の妻(Norish Karman)とは講習会で知り合い、彼女との結婚で業績はうなぎ登り。4人目の妻(Marsha Londoh)は一番若く、眼鏡売り場でびびっときて結婚した。4人は仲良く一緒に暮らしていて、ハッピー。ところがこの陳百祥似の社長は、いい女には目がない。ある日、支店の1つに新人の美人秘書(Anzalna Nasir)がやってきた。社長はこの秘書となんとかなりたいなどと思っていたとこころ、実は秘書は美人局。秘書の(たぶん)兄(Soffi Jikan)はチンピラで、妹を慰め物にしたのかとつめより、社長を誘拐して故郷に連れて帰り、妹と結婚しろと迫る。誘拐した車を尾行してきた社長専用車の運転手(fizz fairuz)が、自分が秘書と結婚するといいはる。そこへ、秘書のホントの恋人がやってきて、さらに社長車につけたGPSをたよりに4人の妻が乗り込んで来るのだった・・・


あとで調べると「Kahwin」は結婚するという意味らしいので、5度目の結婚というようなタイトルらしい。
言葉はまったく分からなかったが、役者の表情を見ているだけでもだいたいのあらすじが分かるコメディだったので、大まかなストーリーは間違っていないと思う。主役は陳百祥のようなオヤジで人気のコメディアンらしい(後で調べた)。表情が豊かで、劇中、本人役以外に、誘惑する役(ゲーブル髭をつけ帽子を被り、黒いシャツに赤いサスペンダーをして、変な声)といさめる役(頭にかぶり物をしたイスラムのまじめな人)が出てきて、心の葛藤をあらわしており、1人で3役こなす芸達者だった。また社長車の運転手も社長とのやりとりで笑わせるし、チンピラも分かりやすいスタイルだった。さらに後で調べると、4人の妻はマレーシア各地の人を嫁に貰ったということになっているようだ。
言葉が分からず意味不明だったのは、美人秘書の兄(たぶん)は、妹に美人局をさせて金を要求するなら分かるが、結婚までさせようというのが今ひとつ理解できなかった。金づるを見つければそれでよいというとなのだろうか。そのあたりは、マレーシア事情が分からないと理解できないのかもしれない。
裕福で4人の妻をもっている男というのは、男の理想ということなのか。さらにはそんな男と結婚している妻たちも、恵まれているということなのかもしれない。(数人の妻が1人のダメ男を養うということもあるようなので、養ってもらえるのは幸せなことかもしれない)
2013.1.5@吉隆坡 Suria KLCC TGV Cinemas


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