燕子盗

《燕子盗》
林黛、趙雷 
岳楓:監督 1961年 モノクロ 邵氏


「燕子盗」と呼ばれているのは、金持ちから金品を奪って貧しい人に施している盗賊。だが誰も顔を見たことがない。刑事の李得標は命を受け、先輩の江壽山の協力をもとめた。江壽山は孫娘・銀妞に燕子盗のマネをさせ燕子盗をおびき出したところ、本当の燕子盗が李得標だということに気づいてしまう。銀妞は最初は嫌っていた李得標が実は燕子盗だと知り思いを寄せるようになる。2人が祝言をあげよという時、銀妞に横恋慕した警察隊長は、はっきりした証拠もないのに李得標を燕子盗だと言い逮捕してしまう。江壽山と銀妞は李得標を救いだそうと、銀妞は再び燕子盗を騙るが上手くいかない。そこで2人は李得標が捕らえられている警察に忍び込むのだった・・・。


林黛が忍者ばりに黒い衣装を着て刀を背負って塀を跳び越えたり、屋根を歩いたり、殺陣をしたりとなかなか見られない凛とした姿を見せる。フィルムの逆回しでひょいと塀にのぼったりする、ワイヤーを使わない時代の今から見れば稚拙なアクションシーンがかえって楽しい。さて肝心の胡金銓はというと、銀妞に横恋慕する隊長の部下の役で登場してくる。
2013.1.27@香港電影資料館(侠影禪章―話説金銓)


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