馮紹峰、倪妮 李蔚然：監督
2013年
ひょんな事から知り合った蒋亮亮（馮紹峰）と女優の喵喵（倪妮）は同棲を始める。最初のうちはよかったのだが、喵喵は猜疑心が強く嫉妬深い性格だった。携帯電話を調べ、同僚の女性に電話をしてしまうわ、カードの使用記録を問い合わせたり、ストーカーなみに後をつけたりとその嫉妬と束縛は尋常ではない。次第に疲れてくる亮だが、喵喵の嫉妬は益々エスカレートしていくのだった。
倪妮は痩せた容祖兒か、上戸彩かというお顔立ち。そのエキセントリックな性格をイメージできない風貌だが、いかにもな容姿では辛すぎるゆえか。結果その病的な行動を「恐怖」にまでは昇華させられず、勝手な女の思い込み程度で終わってしまっているのが残念。婁燁あたりが撮っていたら、本当に息もできないほどさしせまった状況に追い込んでくれそうで、個人的にはむしろその方が潔いと思うが、一般受けはしないだろう。従って馮紹峰の方もめんどくさい女にひっかかってしまった程度の迷惑度で生活が破綻するほどでもない。そこでとどめたところでラブストーリーとしてできあがっている。
馮紹峰が広告代理店勤務だったり、同僚の男3人と彼女の留守に羽目を外そうとするなど、ちらちらと香港映画（《志明與春嬌》やら）の影響を感じてしまうのは単なる私の考えすぎか。
興行成績は8768万元とのこと。蛇足として馮紹峰と倪妮は実生活でもカップルらしい。
2014.10.21@2014東京・中国映画週間（品川プリンスシネマ）
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