趙薇（ヴィッキー・チャオ）、黄渤（ホアン・ポー）、佟大為（トン・ダーウエイ）、郝蕾（ハオ・レイ） 陳可辛（ピーター・チャン）：監督 2014年
田文軍（黄渤）は深圳で息子と2人暮らし。妻（郝蕾）とは離婚しているが、時々妻が尋ねてくる。ある日、友達と遊んでいると思っていた息子が、夜になっても家に戻って来なかった。息子は何処へいってしまったのか？様々な手段を使って息子の行くへを探す田文軍は、息子が深圳からはるか離れた農村で李紅琴（趙薇）の子として生きていること知り、息子を取り戻そうとすのだが・・・。
中国で最近問題になっている子供の誘拐事件が題材で、趙薇は素顔に近い状態で農村の女性を演じて香港電影金像奨で主演女優賞を獲っている。しかし陳可辛は前作の《中國合夥人（アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ）》からどうも相性が悪い。趙薇の演技は文句はないし、黄渤もいいし、子役もなんら問題はなく、物語は感動的なはずだが、こまったことに共感や感動が出来ない。これはどうしたことか？ 私は冷血動物ですか？
実話にもとづく物語で映画の最後に実在の人が写るため、すべてが真実のように錯覚するが、モデルになった女性は事実とは異なるところがあると抗議しているのをみても、物語をより衝撃的にする為に脚色したのだろうと思う。そんなあざとさが透けて見えてしまったのかもしれない。
2016.01.21@シネスイッチ銀座
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