《長恨歌》ベネチアへ

鄭秀文長恨歌ベネチア映画祭に申請

鄭秀文(サミー・チェン)が数か月の時間をかけ、力を入れて上海で撮る《長恨歌》は、現在、大忙しで撮影中だ。この映画は、俳優たちが演技に集中出来るようにと、ロケの取材は一切行われていない。先日、監督の關錦鵬(スタンリー・クワン)が、鄭秀文が演じる王[王奇]瑤の姿を一目マスコミに見せたきりだ。さらにこの映画はすでに今年9月のベネティア映画祭へ出品申請しているという。關錦鵬は、鄭秀文張曼玉マギー・チャン)の後を継ぐ女優にしようとしているのか、またベネティア映画祭主演女優を作ろうとしているのか。
長恨歌》のセットは歴史を感じさせるために、すべて40年代アールデコを主題としたものになっている。それぞれのセットは数十万から100万かかっており、連日夜の撮影が行われている。鄭秀文のスタイルも40年代の雰囲気で、エレガントで清楚で優雅だ。また恋人の李主任を演じる胡軍(フー・ジュン)もそれに相応しい雰囲気だ。記者が現場をみたところ、2時間ほどで、胡軍が下りてきて鄭秀文を一目見るという1カットだけを撮影するような状態だった。鄭秀文の普通語は、まだこなれていなかったが、演技はなかなかのものであった。特に彼女の身のこなしは美しく、王[王奇]瑤の雰囲気を十分備えていた。by 2005.2.3「明報」

取材をさせないのは、初の文芸モノに鄭秀文が神経質に成っているからかもしれない。どう仕上がるのか楽しみ。鄭秀文もここらで一皮むけてくれると面白い。

仰天!大陸のテレビが《功夫》の海賊版を放映?

周星馳チャウ・シンチー)の《功夫》は香港・台湾の興行成績がいい。海賊版業者は、この機会を窺っているのだが、テレビ会社までもが公然と法を犯していることが分かった。北京市順義県のテレビ局は、一昨日の晩、ゴールデンタイムに周星馳の最新作《功夫》を放映した。映画の質は悪く音も非常に悪かった。さらに放送では、映画館の観客の笑い声がはっきりと聞き取れた。映画館で盗撮したものをテレビ局が放映したと思われてもしかたのない状態だったという。
観客がテレビ局に訴えたが、スタッフは特に何も答えなかった。さらに観客に翌日テレビ局に来て欲しいといい、スタッフが自ら説明すると言ったという。記者はこの件につき、テレビ局に電話をしたところ、責任者である徐さんは、ゴールデンタイムに《功夫》は放映していない、ただ映画の紹介したのを誤解したのではないかと話した。大陸のマスコミ「京華時報」が、映画配給会社に確認したところ、映画が映画館で上映されている期間には、テレビ局では絶対に映画を放映することはないという。またもしそういう事があったら、大陸の文化管理部門に通報するという。周星馳の事務所では、この知らせを受けたあと、事態は重大だと判断し、調査の結果、事実なら、被害請求すると話した。by 3005.2.3「太陽報」

ホントだろうか。ホントだとしたら、またも恐るべし大陸。著作権に関しては、これは教えるしかない。相手は悪いと思っていないのだから、悪い事だと教育しなくてはいけない。殺人や窃盗と同じ、悪い事だと教えなくてはならないのだ。かつて《少林足球》(だったと思う)は大陸では上映許可が下りてなかったため、広州の映画館が勝手にDVD上映したという例もある。何があっても全然おかしくないのが大陸。こわ。
功夫》のDVD、発売予定は2月22日。特別版、皮の装丁の特別版には腕時計もつくらしい。さらに普通版のDVDも出る。特別版も普通版もDVDの中身は同じだというので、普通版で十分、と思っているところ。念のため特別版の値段はいま聞いて貰っているけど(笑)。