不再讓你孤單

《不再讓你孤單》
舒淇(スーチー)、劉燁(リュウ・イエ)、田亮、黄秋生(アンソニー・ウォン) 
劉偉強(アンドリュー・ラウ):監督


香港人の佩如(舒淇)は、北京で不動産会社に勤めている。客をカラオケ店で接待、酒を飲んでへべれけになったところを家まで送ってもらったのが縁で、警官の方鎮東(劉燁)と知り合う。妻子持ちと恋愛中の彼女は、困ったり寂しくなると方鎮東を適当に呼び出しつきあわせていた。方鎮東には自閉症気味の弟(田亮)がいるが、ある日、少女ととその母が方鎮東の元を訪れ、少女と弟を結婚させたいと話す。妻子持ちの彼氏に振られ、会社も辞めた佩如に、方鎮東は金を工面してやる。不動産会社を開こうとした佩如だったが、何事もうまくいかず香港へ戻っていった。しかし戻って初めて自分が愛しているのは方鎮東だと気付き北京へ戻るのだが、方鎮東の行くへは知れない・・・・。


ネタバレになっていまうので、詳しく書けない。
かなりベタな恋愛催涙弾映画だが、想像以上に良くできている。香港人の設定である舒淇、大陸人である劉燁のどちらもが物語上無理をせず、香港人と大陸人を演じているし、2人が同じ画面にいることに違和感を感じない。大陸で家族のために働く舒淇のがんばり、香港に戻ってから家族にじゃけにされて狭い部屋に閉じこもっていたりといったシーンもリアリティがある。劉燁のバカ誠実な警官も適役。脚本の出来がよいのだろう。大陸との合作現代劇映画は絵空事が多いが、この作品にはリアルを感じられる。油断して見ていると催涙弾にやられる。あちこちですすり泣き。
2011.5.26@The ONE百老匯


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