開平&広州 2日目

姉妹樓の片われ朝、チェックアウトして、少し周辺を歩いてみる。空は霞んでいるが、譚江(川)周辺は気持ちがいい。タクシーで通った道を思い浮かべながら歩くと開平汽車站に到着。朝食が食べられるころはとないかと周辺を歩くと、麺や粥を出す店を見つけ食べてみることに。味はとりたてて美味しいということもなく。麺も粥も1杯3元。


タクシーで開平で最も古い祠堂である風釆堂に向かうが、なんと修復中で覆いの中。来年にならないと見られないそうだ。風釆堂の近くも騎樓が並ぶ古い街だった。


汽車站に戻り違うタクシーで沙岡の姉妹樓と書厦に行ってもらおうとするが、誰も場所を知らないし、行ったことがないという。何人もの運転手が集まってきて、ああでもないこうでもないと言い出す。そのうち、水口(少し離れた場所)のタクシーにでも聞いてみようということになって、中の1人が携帯で聞いている。なんとなくわかったようで出発。途中、バイクタクシーに場所を確認してなんとか姉妹樓近くのタクシーの入れる場所まで行ってもらい、タクシーを待たせて、あとは徒歩。集落を間違えて、畦を通ってももうひとつの集落へ。[石周]樓は見えるが、はたして行けるのかと逡巡しているとバイクが来るので、聞いてみると、先の道を通っていけという。路地を通って歩いていくと、正面に犬が2匹現れにらみ付けられる。おどおどしていると、どこからともなく少女がでてきて1匹を追い払い、後ろから村の住人の女性が自転車でやってきて、一緒に歩いてくれた。
2棟の[石周]樓が並んでいて姉妹樓と呼ばれているらしいが、持ち主は別。女性の話しでは、片方には子供の頃1度中に入った事があるが、現在持ち主は歳をとって養老院に入っており、誰も鍵を持っていないという。もう1つは現在は持ち主が他人に貸しており、住居として使っているという。ここでも犬に吠えられる。


もう1つの書厦もやはり途中でタクシーの運転手が道を聞いてなんとか村の入り口まで到着。かなり古い集落のようで、中に入って行くと[石周]樓が5棟あるように見えたが、4棟はうまく写真が撮れない位置だし、1棟は草むらの中のようで道もなく、近くにも行けない。かなり寂れているように見えるが、この集落にはどれくらいの人が実際に住んでいるのだろうか? ここを見て タクシーで汽車站に戻る。


汽車站からバスで広州・芳村へ出る(35元、2時間)。広州の沙面を少し歩き、昼食をとり、茶藝館を見てバス亭へ。皇崗経由のバスで香港へ戻る(105元、3時間)。

◎今回の旅についてのいろいろ

  • 事前の情報では、「開平の歩き方」にお世話になった。また「開平[石周]樓網」も参考にした。
  • 今回は深[土川]からバスだったが、珠海からもごく最近高速が開通し1時間半で行けるそうだ。香港からは開平への直通バスもあるが(朝7時すぎに香港を出て12時半ごろ開平着)、今回の行き方の方が開平に早く着くようだ。
  • 宿は友人が取ってくれたのだが、たぶんサイトはhttp://hotel.jchere.com/(だと思う)。
  • 現地の言語は開平方言、広東語は通じるが、普通話はあまり通じないようだ。英語も通じないだろう。
  • 開平内の移動手段は、路線バス、バイクタクシー(バイクの後ろに人を乗せる)、メータータクシーあり。2人以上なら現地でバンを雇うのは効率的だと思う。実際回っていると私たちのようにバンで回って写真を撮っている人がいた。バイクタクシーを雇って回っている人にも出会った。鎮と鎮の間はかなり距離があるので、バイクタクシーは鎮内の移動のみか。
  • 広州からなら1日ツアー、香港からなら1泊ツアーがありそうだ。実際に香港からと思われるツアーに何か所かで遭遇した。
  • 事前に詳しい地図が入手できなかったが、開平汽車站(長沙)すぐ近くに地図を売っている売店あり。開平の地図は6元。広州あたりなら別の地図も売っているかもしれない。
  • 自力村の売店には[石周]樓の小さい写真集(3種類、[石周]樓は25元、赤坎古鎮は12元)、簡単なガイド的本25元、VCD12元が、立園には、絵はがきも売っていた。
  • 共通のチケットを販売している4か所は整備されており、大型バスが止まれる駐車場もある。村落の保存状態もよく綺麗だが、探し当てるような面白さはないが、見ておく場所ではある。車で走っていると、とにかくあちこちに[石周]樓があるので、次回はもっとわがままに好きなところで車を止めて、眺めてみたい。
  • [石周]樓ももちろん奇妙で面白いのだが、私的にはそれ以上に騎樓が並ぶ町並みがたまらなく魅力的に思えた。もし次回行くなら、古い街をゆっくりただ歩きたい。
  • [石周]樓は全部で1833棟あるらしいが、それらすべてを網羅した写真付きのガイドブックなり、本なりを出版してくれないものかと思う。
  • 街の面積の狭い香港にいるせいか、中国大陸の距離感覚が分からず戸惑う。どの程度が歩ける距離で、どの程度がタクシーでどれくらいの時間がかかるのか皆目見当がつかない。
  • 地図を見ると安心するタイプなので、詳細な地図がなくこれまた戸惑う。
  • バンの運転手さんの話だと開平に映画館はない。なんでも火事で焼けて以来、立て直していないという。
  • 天気はよく、乾燥気味だったが、外を歩くには汗もかかず、ちょうどいい気温だった。日差しを遮るものがないので、真夏の[石周]樓めぐりは避けた方がよさそうだ。

今回の開平旅行の写真はココに。