Annette Shun Wah、Annie Yip、Anthony Wong、Edwin Pang、Cecilia Fong Sing Lee
羅卓瑤（クララ・ロー）：監督 1996年
陳一家はオーストラリアに移民することになった。父母と２人の弟は先に次女が移民しているオーストラリアへ向かった。オーストラリアの家は、まるで書き割りのような美しい風景の中に建つ住宅。父母一行は新しく清潔で広い家に大満足だ。しかし次女は、日差しが強いから直射日光は浴びちゃだめ皮膚がんになるから、犬は人を襲うから注意するようにと言い、弟2人には英語で話しなさいと強要する。
長女はドイツ人と結婚してドイツに居る。新しく購入した家は、自分たちで壁を塗り、少しずつ住みやすい家になっていく。香港の家には1人香港に残った長男が住んでいる。証券会社勤務の長男は夜遅くまで会社にいて、誰もいない会社で彼女とことに及んだりしている。こんな移民一家のそれぞれが抱える悩みやアイデンティティの問題（またはどの社会に帰属しているのか）などをコメディタッチで、ユーモアを交えながら描いていく。
香港の中国回帰（返還）が決まったのは1984年、その後移民ブームが起きる。さらに1989年の天安門事件で再び移民ブームが起こっている。
監督の羅卓瑤は、1988年《我愛太空人》、1990年《愛在他郷的季節》（かつて見たと思うが内容を覚えていない）でも移民の問題を描いている。自身も夫の方令正（エディ・フォン）とオーストラリアに移民しており、現在はオーストラリアで撮影を続けている。2009.9.27@香港太空館（澳洲電影節2009）
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